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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 8月31日(土) #20「殺しの衝動」(原題:Altered Stakes)

Lv12_207年前、無差別に大学生のロバート・ジェームズを撲殺した罪で服役中のカール・ボウデン。当時、捜査を担当した刑事のヴェガが暴力で自白を強要した疑惑が浮上したことから、釈放される可能性が出てくる。ボウデンは自供後に遺体の遺棄場所へ案内しており、彼が犯人なのは間違いなかったが、ヴェガと一緒にこの事件を担当したニックが、ボウデンが唇を切っているのを見たのも事実。この時ヴェガは「ボウデンがつかみかかってきた」と言っており、ニックはそのヴェガの言葉を信じたが、こうなった以上、再審ではヴェガが引き出した自供から得た証拠はすべて使えない。ボウデンの有罪を確定するには、新たな証拠を揃える必要があるのだ。ラッセル、フィンとともに犯行現場に戻ったニックは、当時、現場に溶剤の臭いが立ち込めていたことを思い出す。

 

そんな中、ヴェガの結婚相手の息子のモレノ刑事が、捜査に協力したいとブラスの元へやって来る。自分にとっては良い義父だったヴェガの過ちを自ら正したいというのが彼の希望。ブラスは、非公式という条件で彼が捜査に協力するのを許可する。

 

ニックはブラスとともに押収車置き場に足を運び、当時違法駐車で押収されていたボウデンの車を調査。わずかに現場で嗅いだのと似た溶剤のような臭いを嗅ぎ取る。もしかすると、革製のハンドルに溶剤の痕跡が残っているかもしれない。一方、モレノの調べにより、ボウデンの車は当て逃げの被害に遭っており、ロバートの遺体が運ばれたとされる時間帯には運転不能だったことが明らかになる。

 

グレッグは改めて凶器のコンクリート・ブロックを調べ、止血スプレーの成分が残っていたことを突き止める。これは、スポーツ選手や手仕事をする職人が使うもの。車の整備士だったボウデンなら、使っていても不思議はない代物だ。グレッグはモーガンとともに、ボウデンが勤めていた修理工場へ。工場の経営者は、ボウデンは非常にキレやすく、ロバートが殺害された日は、妻に逃げられていつにも増して荒れていたと話す。つまり、ただでさえ妻の件でむしゃくしゃしていたところに、ボウデンは車を当て逃げされたのだ。怒りが頂点に達し、ボウデンがロバートをはけ口にした可能性は十分考えられる。しかし、それを決定づける新証拠はまだない。ボウデンが修理中の車をロバートの遺体を運ぶのに使ったと見たグレッグは、修理工場の記録から該当の車を見つけ出し、それをニックとともに調査。ニックはトランクに血痕を見つける。

 

ホッジスは、ボウデンの手の痕跡が、凶器のブロック、そしてボウデンの車のハンドルに付着していたのと同じ止血スプレーであることを調べ上げる。ただし、このスプレーは大量に出回っており、ボウデンをクロとする決め手にはならない。また、ヘンリーはニックが見つけた血痕を鑑定するが、劣化が激しくやはりこれも決め手にはならなかった。ラッセルは、地方検事のメルヴォイに頼み、ボウデンの参照用DNAサンプルを改めて取る許可をもらう。

 

ボウデンのDNAサンプルを採取しに行ったニックは、ボウデンが刑務所で何度も揉め事を起こしていたことに目を付け、彼が被害者のロバート以前にも誰かを襲っていたかもしれないと推察。CSIは、過去の類似事件を洗い直すことにする。そして、フィンがある事件を見つける。2004年、ジョギング中だったエイプリル・レイノルズという女性が、突然殴られ瀕死の目に遭った事件だ。現場では薬品臭も確認されている。ただ1つ問題が。デヴィッド・ジョーゲンセンという男が事件の犯人としてすでに服役中なのだ。凶器の枝と同種の木片のトゲがデヴィッドの手に刺さっていたこと、被害者であるエイプリル本人が親友の夫だったデヴィッドが犯人だとはっきり証言したことが有罪を裏付ける証拠だったが、デヴィッドの方は一貫して無実を主張している。もしかすると、デヴィッドは冤罪の被害者で、エイプリルを襲った真犯人はボウデンなのかもしれない。

 

ニックとモレノは、エイプリルの事件が起きた当日のボウデンの足取りを調べ、現場公園付近の酒屋で彼のクレジットカードが拒否されていたことを知る。しかもボウデンはその日、当時の職場をクビになっている。イライラすることが重なり、ボウデンがその鬱憤をエイプリルにぶつけた可能性は大いにある。
フィンは服役中のデヴィッドの元へ。彼は事件当日、夫婦仲の相談のためにエイプリルとランチをしている最中、口論となり激昂しているところを周りに目撃されているが、デヴィッド本人は改めて犯行を否定。重要な証拠の一つである手のトゲについても、たきぎを積んだ時に刺さったものだと説明する。ホッジスは、トゲと凶器の枝を再検査。枝には止血スプレーの成分が付着していたものの、トゲにはそれらしき成分が付着していなかったことを突き止める。ということは、やはりボウデンが真犯人である可能性が高い。けれどもメルヴォイは、これだけでは物的証拠としては弱すぎるとし、ボウデンの棄却を申し立てると宣言する。

 

何としてもボウデンの有罪を立証したいCSIは、エイプリルが殴られたことによる脳の損傷のせいでデヴィッドを犯人だと思い込んでいるのではないかとにらみ、それについてロビンスに意見を求める。ロビンスは脳の損傷の影響でエイプリルが見たものと記憶を混同した可能性はあるとコメントするが、今となってはそれを立証するのは難しい。
グレッグは、襲われたエイプリルを発見したファウラーという女性に事情を聞き、当時、彼女と散歩中だった飼い犬が鍵束を飲み込んでいたことを知る。そして、ファウラーが保管していたその鍵束を調べた結果、それにエイプリルの血液が付着しており、なおかつそれがボウデンの車の鍵だったことが判明。ボウデンがエイプリルを襲った決定的な証拠が出たことから、CSIやブラスは刑務所へ急行する。そして、釈放されて表へ出たボウデンを取り囲み、モレノが自らの手でボウデンに手錠をかける。

 

事件解決後。モレノが所属する風紀課対CSIの野球試合が行われる。今回の事件のせいでいったん没収試合とされたゲームの続きだ。3塁にはフィン、バッターボックスにはヘンリー。前回のゲームが没収試合とされる直前、フィンは逆転サヨナラもできたのにケガを装って3塁で止まっていた。3塁を守るモレノの気を引こうとしたのかと思われたが、実はヘンリーに見せ場を作ってやりたいという気遣いからの行為だった。ヘンリーは、そんなフィンの期待に応えて見事にヒットを打ち、CSIが逆転勝利。フィンはモレノといい雰囲気になって帰っていくのだった。


【豆知識】
ソクラテスメソッド

古代ギリシャの哲学者ソクラテスにちなんで名づけられた弁証法の一種。対立する意見を持つ個人間での討論の際、相手の主張の矛盾点を単に指摘するのではなく、鋭い質問を返すことで相手に自分の無知を自覚させる手法のこと。
グレッグは、グリッソムはよくこのソクラテスメソッドを使ったと語った。

 

甘い生活
1960年公開のフェデリコ・フェリーニ監督によるイタリア映画。ローマが舞台。
母オリヴィアとイタリア旅行に行ってきたホッジスは、「『甘い生活』が僕を変えた」とラッセルに語った。

 

ルチアーノ・パヴァロッティ
「三大テノール」の一人として知られる、20世紀を代表するイタリアのオペラ歌手。
すっかりイタリアにかぶれ、オペラを聴きながら分析の仕事をするホッジスを、ラッセルは“パヴァロッティ君”と呼んだ。

 

【決めゼリフ】
「お前を守ろうとしたんだ。いい奴だった」by ニック

悪徳刑事として死んでいったヴェガだが、彼にも良いところはたくさんあった。そうであったと信じたい。それはニックもモレノも視聴者も同じ。

 

【ゲスト出演者】
ヴェガ役のジェフリー・リヴァスが回想シーンで再登場。

シーズン10の第4話にモレノ刑事役で登場したエンリケ・ムルシアーノも再登場。
ファウラー役は、「グレイズ・アナトミー」にシドニー役でゲスト出演していたカリ・ローシャ。

 

【鑑賞MEMO】
ヴェガの過ち、義理の息子のモレノが正す!

シーズン10の第4話に登場したモレノ。「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」のダニー役でおなじみのエンリケ・ムルシアーノが演じていることもあり、なかなか印象に残るキャラクターだったが、今回はそんな彼が再登場! しかも、彼はあのヴェガの義理の息子という設定。そして、ヴェガが暴力で自白を強要した疑いから、極悪犯が無罪放免になる可能性が浮上し、ヴェガの悪徳刑事としての顔に再びスポットが当たることになった。しかしながら、同時にヴェガの表の顔にもスポットが当たった。彼は刑事として確かな勘を持っていたし、街の治安維持にも大いに貢献した。何より、義理の息子のモレノにとっては、尊敬すべき憧れの父親だったのだ。ヴェガと親しかったニックやブラス、そして義理の息子のモレノは今回の件で複雑な思いをしただろうが、結果的には歯切れの良い結末となりどこかホッとしたはず。一視聴者として見ていたこちらも、ヴェガというキャラクターが単なる悪徳刑事で終わらずに済んだことが嬉しかった。

 

一方、フィンはモレノに興味アリな様子。エンディングでは「一緒に帰らない?」と自ら彼に声をかけ、なかなかの肉食系ぶりを見せた。なお、モレノは今シーズン最終話にも登場する。フィンとの関係が進展するのかしないのか、そのあたりも見ものだ。

2013.8.31|CSI:12 科学捜査班、エピソードガイド|コメント(0)トラックバック(0)

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