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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 5月11日(土) #4「ゲッダの日記」(原題:Maid Man)

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オスカー・グッドマン前ラスベガス市長が構想したマフィア博物館の開館パーティーが催され、エクリー、ラッセル、キャサリン、グレッグらが出席。マフィアのボス、ルウ・ゲッダの部下で殺し屋のヴィニー(20年前、保釈中に姿を消して今もなお消息不明)の妻ジョアンナをはじめ、亡きマフィアの妻たちがゲストとして華を添える会場で、グッドマンが何者かに撃たれるという事件が発生する。幸い防弾スーツを着ていたためグッドマンは無事。現場に残された凶器の銃は、驚くべきことにヴィニーのものであることが明らかになる。

 

鑑識の結果、射手は二人と判明。ともに38口径の銃を使っていたことが確認される。犯人の逃走経路と思われる裏口に行ってみたラッセルとキャサリンは、そこに警備員の射殺体を発見。彼の殺しに使われた銃は44口径だったことから、3人組の犯行の可能性が浮上する。また、裏口に残っていたタイヤ痕と陸運局のデータから、79年型のキャデラックが事件に関与していることが明らかに。その運転者の帽子とスーツはヴィニーのものに似ており、車のナンバーを照合した結果、何とキャデラックはヴィニーの愛車であることも分かってくる。

 

捜査は進み、ゲッダの展示ケースを撃ったのは射殺された警備員と判明。彼も犯人の仲間だったものの、用済みとなって始末されたらしいと分かる。おそらく、犯人の目的は展示品を盗み出すことと、グッドマンの暗殺の二つ。盗まれた展示品は、ゲッダの日記だけであり、警察が保管していたコピーを確認した結果、その日記には暗殺目標のリスト、つまり、ヴィニーが殺した人物たちのリストが記されていたことが明らかになる。となると、ヴィニーが日記を必要とする理由はない。リストの最後の名前が「マストラントニオ」という架空の人物の名前なのも不思議だ。
そんな中、例のキャデラックがモーテルで発見され、そのモーテルの部屋で女性の射殺体が見つかる。被害者の名はモニーク・ロバーツ。キャサリンの亡き父サム・ブローンの友人の一人だ。現場の部屋にはヴィニーのスーツや帽子が残されたまま。CSIは、彼女がヴィニーと一緒に逃亡していた愛人であり、グッドマンと警備員を撃った犯人と見るが、なぜか部屋にゲッダの日記はなかった。

 

ラッセルは、ゲッダの日記の「マストラントニオ」という名前に着目し、グレッグに彼の死亡証明書を探させると、そこに埋葬場所として記載されていた霊廟に向かう。そして、骨壷を破壊して半狂乱になっているジョアンナと遭遇する。署に連行された彼女は、奇行に走った理由を語る。その内容はこうだ。20年前、当時弁護士だったグッドマンに弁護を断られたヴィニーは、全財産を持って愛人のモニークと逃走した。そのモニークから5カ月前に電話があり、「ヴィニーがガンで死んだ」「ヴィニーの隠し財産がゲッダの日記の暗殺リストの最後に記された人物の墓にある」と聞かされ、日記を手に入れるために彼女と結託。そして、警察の保管庫からマフィア博物館に移された日記を手に入れるべく、モニークは博物館の警備員に近付き、彼を利用。パーティーの席で自分がグッドマンを撃つ一方で、警備員はガラスケースを撃って日記を入手。それを、捜査のかく乱のためにヴィニーのいでたちに扮したモニークに渡し、彼女はヴィニーの愛車で逃走した。そして、最終的には、金を独り占めしようとモニークを射殺。奪った日記の情報を頼りに霊廟に行ったものの、そこに金はなかったというのだ(どうやら、5年前に退職した霊廟の前管理人が盗んだらしい)。
グッドマンを殺そうとしたことについては、「ヴィニーに捨てられたのは、そもそもグッドマンが弁護を断ったから」と、堂々と逆恨みを口にするジョアンナ。グッドマンは自分が彼女に殺されかけたことを承知の上で、面白いことに彼女の弁護を進んで引き受けるのだった。

 

一方、ホテルのスイートで客室係のマリアが殺害されているのが発見される。ニックとともにこの事件の担当となったモーガンは、スイートルームの宿泊客である中東の王子ナジブを疑う。そして、マリアの同僚の客室係ポーレットの話から、ナジブがマリアに性的な要求をしていたのではないかと見る。
ニックは、ナジブの部屋に隠しカメラを発見。ナジブがマリアとの性行為を盗撮していた可能性が浮上するが、カメラに付着していた指紋から、薬物所持の前科があるマシュー・ラパーズが捜査線上に浮上。署で取り調べを受けることとなったラパーズは、だんまりを決め込む。

 

その後の調べで、ラパーズが仕掛けた隠しカメラに映っていたのは、金庫と判明。客室係の制服の人物が、ナジブの高級時計を偽物にすり替える様子が録画されていたことも明らかになる。モーガンとニックは、ラパーズと手を組んだマリアが、隠しカメラの映像から金庫の暗証番号を読み取り、高級品と偽物をすり替える行為を繰り返していたものと推察。それを知ったナジブが、マリアに制裁を加えたのではないかとにらむが、ナジブは関与を否定する。
やがて、マリアのカートにあったタオルがすべて新品だったのに対し、現場にあったタオルが新品ではなかったことが手がかりとなり、ポーレットが犯人と判明する。自宅から押収された盗品を突きつけられた彼女は、盗みの現場を見たマリアが客室主任に報告すると言ったため口封じに犯行に及んだことを自供する。

 

事件解決後。事の顛末を知ったナジブは、自分の時計のために命を落としたマリアを気の毒に思い、彼女の遺族に贈る10万ドルの小切手をモーガンに託すのだった。


【豆知識】
イタリア系以外のマフィア

「マフィア博物館はイタリア系への偏見」という批判について記者に意見を求められたグッドマン。「マフィアはイタリア系だけではない」として、以下の人物の名を挙げた。

マイヤー・ランスキー
ユダヤ系ロシア人のギャング。マフィア史上最大の大物と言われるラッキー・ルチアーノの右腕として活躍したことでも知られている。


バクジー・シーゲル
映画『バグジー』でも有名なアメリカのギャング。ユダヤ系。ラスベガスの開発推進者でもある。シーズン9の#24「捜査官の十字架」に、彼がセクシー女優のためにあつらえたというバスルームのドアノブが登場しているほか、シーズン11の#12「腐った桃にキスを」でも彼の名が取り上げられている。

モー・ダリッツ
20世紀のラスベガスの腐敗を代表するアメリカのユダヤ系ギャング。

 

グッドフェローズ
アメリカのコーサ・ノストラ(マフィア)の正式な構成員を示す言葉。今回のエピソードの原題の「Made man」と同じ意味。コラス・ピレッジの著作『ワイズガイズ/わが憧れのマフィア人生(Wiseguys)』の映画化作品のタイトルでもある(今回のエピソードの中で、ホッジスがこの映画について触れている)。
ラッセルは、サム・ブローンの娘であるキャサリンのことを「グッドフェローズの娘」と表現。キャサリンは「サムは構成員ではなかった」と説明し、それをグレッグがフォローした。

 

ボゴタ
コロンビアの首都。
グッドマンはボゴタで防弾スーツを仕立てると話していたが、実際にコロンビアには、世界各国の要人に特注の防弾スーツや手榴弾の破片から身を守る防護服を提供するミゲル・カバエロという有名なデザイナーがいる。また、「CSI:マイアミ」シーズン7の#19「獄中からの呪い」にも防弾スーツが登場している。

 

【決めゼリフ】
「私と遊んだと思えば平気でしょ? あとで1000ドルもらってあげる」by モーガン

挑戦的なモーガン。指紋分析のスペシャリストのマンディとは、“辛口”という共通点で仲良くなれそう!?

 

【ゲスト出演者】
前ラスベガス市長のオスカー・グッドマン氏が本人出演。
ジョアンナ役は、映画『タイタニック』への出演や「ユーリカ ~地図にない街~」のエヴァ・ソーン役などで知られるベテラン女優、フランシス・フィッシャー。
保安官のリストン役は、「プリズン・ブレイク」のラング役のバーバラ・イヴ・ハリス。
ナジブ役は、「生存者たち」のアル・サディク役のフィリップ・ライズ。

 

【鑑賞MEMO】
マフィア博物館のオープンを記念したエピソード

今回ゲスト出演した前ラスベガス市長のグッドマン氏。エピソードの中で語られていたように、元はマフィアの弁護士。その前歴を公然の事実とした上で、3期連続で市長選に当選。1999年から2011年までの12年間、ラスベガス市長を務めた人物だ。反社会的存在であるマフィアを手助けしてきた人物が市長!?と疑問に思われるかもしれないが、そもそもラスベガスは、バクジー・シーゲルのようなマフィアによって繁栄を手にした街。彼に3回投票したというロビンスのように彼を支持する市民がいるのも当然だ。なお、現ラスベガス市長はグッドマンの妻のキャロライン・グッドマン氏。ロビンスが話していた通りである。

 

さて、そんなグッドマン氏が現役市長時代の2002年から構想を練っていたマフィア博物館「The Mob Museum」が、2012年2月、ラスベガスにオープンした。構想の実現までに時間を要したのは、公費を設立費用にあてることへの賛否両論があったから。マフィアという犯罪組織ゆかりのものを博物館の展示品にすること自体を快く思わない市民も多かったという(結果的に、大部分の設立費用がラスベガス市の予算によってまかなわれた)。
とにもかくにも、無事オープンにこぎつけた「The Mob Museum」。マフィアの武器や事件の現場写真などが展示されており、今回のエピソードは、その開館にちなんだものとなっている。

 

というわけで、今回はベガスの歴史に詳しいグレッグの見せ場がたっぷり! キャサリンの亡き父サム・ブローンの名や、ウォリックが殺害される前に追っていたマフィアのボス、ルウ・ゲッダの名も登場。ラッセルの独特のユーモア、モーガンの勝ち気なキャラクター、そして、ブラストの絶妙な絡みを見せたジョアンナ役のフランシス・フィッシャーの熱演も光り、充実した内容となった。

 

なお、グッドマン氏が映画『カジノ』にマフィア関係者の弁護士として本人出演しているのは有名な話だが、実は「CSI:科学捜査班」にも過去に2度ゲスト出演している(シーズン4の#15「盛者必衰」では弁護士役を演じ、シーズン11の#4「スクウィーグル」には市長役で本人出演)。懐かしくなってシーズン4の#15「盛者必衰」を見直してみたら、「CSI:」シリーズの生みの親であるクリエイターのアンソニー・E・ズイカーも、「CSI:マイアミ」のロン・サリス役のキム・コーツもゲスト出演していた(何という濃さ!)。キャサリンはクラブのオーナーと捜査中にキスをするし、現場捜査の心構えができていないグレッグはウォリックに怒られるし……。この数年間のキャラクターたちの成長ぶりにあらためて気付かされた。

2013.5.11|CSI:12 科学捜査班、エピソードガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

シーズン4の「盛者必衰」見たような気がしたがどんな話だったか。
あの黒人の保安官はやっぱりプリズンブレイクのラングだったんですね。なかなかあの髪型をしている女性を見ないのでそうだと思っていました。

投稿: nightmareplus | 2014.07.17 21時34分

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