CSI:投稿ラボ

海外ドラマNAVI

WEEKLY NEWS

COLUMN/REPORT

About CSI:について

Category カテゴリー

Writers プロフィール

このコラムはこんなライターの皆さんが書いてます。

LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 3月2日(土) #8「奪われた人生」(原題:Crossroads)

Ny8_08ロシアン・マフィアのヴィクター・マーコフが1年前に3人を殺害した事件の審理で陪審員の現場考察に立ち会っていた刑事裁判所のコルシカ判事が、自転車に乗った男に射殺される。判事は脅迫を受けていたため常時警護が付いており、現場考察の際も周辺道路は閉鎖されていた。マフィアのヒットマンによる暗殺の可能性も考えられたが、自転車で現れるとはどうもマフィアの手口にそぐわない。警官は4発撃っており、現場から3発の弾が回収されるが、1発は犯人を捕らえたのか未回収のまま。現場に血痕は残されていなかった。

 

近くの路地で犯人が乗り捨てた自転車が見つかる。車の塗装が付着しており、側にヘッドライトの破片が落ちていた。後の調べで、自転車はアウディと接触していたことが判明する。かごに付いた料理の痕跡から配達用に使われていた自転車だったことも分かってくる。
シドによる検視では、判事は3週間前に不凍液を食事に盛られ、体調を崩していたことが明らかになる。また、現場に落ちていた薬莢に、元ロシア軍人ヴィターレ・バーシェイの指紋が付着していたことが判明。フラックは彼の自宅に急行するが、旅行中に銃を盗まれただけでシロと分かる。ホークスは、銃を盗んだ犯人が捨てた可能性がある食べかけのサンドイッチをバーシェイ家の外のゴミ容器から見つける。

 

やがて、自転車と接触したアウディを借りていたロシアン・マフィアのパーヴェル・ダンショフが容疑者に浮上。しかし、彼は判事を監視していただけだと関与を否定。判事はステーキハウスの常連客で、年収の割に派手な生活をしていたと汚職をほのめかすと、自転車に乗った犯人は逃走したと説明する。ジョーは、犯人が配達用の自転車を日常的に利用していたなら、パンクを修理した時の指紋がタイヤのチューブに残っているかもしれないと指摘。ダニーは自転車のチューブを調べ、15歳から刑務所の出入りを繰り返している22歳のニック・アルバートソンの指紋を見つける。彼は判事が常連だったステーキハウスで働いている人物。不凍液を判事に盛ったのも彼かもしれない。フラックはステーキハウスに行き、裏口から逃げようとするニックを捕らえる。署に連行されたニックは、自転車で車にはねられたことを認めるだけで、それ以外何も知らないと主張する。

 

フラックとダニーは、犯行現場とは反対から走って来たというニックの証言を検証。ダンショフの車の損傷から見てその言い分は正しいと判断する。そんな中、ジョーの調べにより、当時14歳だったニックがガム一つの万引きで有罪判決を受けた記録が、刑事裁判所のコンピューターから抹消されていたことが判明。判事がかつて少年裁判所にいた際、ニックに不当なほど重い判決を下し、フォレスト・ブルックという少年更生施設送りにしていた事実が明らかになる。フォレスト・ブルックとは、現所長のジェームズ・ネルソンが、経営破綻した私設少年鑑別所を安く手に入れて運営を始めた施設。判事はネルソンと結託して軽犯罪の未成年者をフォレスト・ブルックに送る判決を下す見返りに、政府が施設送りになった子どものために支給する金の一部をリベートとして何度も受け取っていたのだ。結局、食べかけのサンドイッチからは、ニックと同じく軽犯罪でフォレスト・ブルック送りにされたトミー・ヒルのDNAが見つかる。チームはさっそく彼の身柄を拘束。持っていたバックパックに凶器の銃と警官の撃った弾が入っているのを確認する。トミーは即座に犯行を認めると、ニックとともに働いていたステーキハウスで、たまたま判事とネルソンの会話を聞き二人の不正を知ったこと、飲み物に不凍液を盛ったが効果がなかったので射殺を決意したことを白状。ニックが事件の夜に現場付近でアウディと接触したのは、トミーの判事殺害を阻止しようと現場に向かったからだと分かる。「俺はあいつに人生を奪われた。殺しでもしなければ公平にならない」とトミー。彼のしたことが間違いなのは確かだが、行く必要のない施設に入れられ真っ当な人生を奪われた点にマックは同情する。
そして、逮捕されると悟ったネルソンは、フラックが到着した矢先に自宅で自殺する。

 

一方、ジョン・カーティスの予審前日、捜査からはずれているジョーは、一人で拘留中の彼を訪ね、今度こそ有罪にすると宣言する。マックはマシューズ上院議員と娘セリーナをラボに呼び、リンジーから捜査状況を伝えさせる。議員はジョーを許せない様子だが、マックは彼女を捜査からはずしたことは能力とは関係無いと釘を刺す。
そんな矢先、ジョーはセリーナから声をかけられ、事件当時、ジョーの気持ちを考えずに自分の怒りをぶつけたことについて謝罪される。セリーナは、自分の父親の圧力でFBIを辞めさせられたジョーへの気遣いを見せると、今は恐怖で夜も眠れないが、カーティスが刑務所に入るのを見届けるためにニューヨークへ来たのだとその決意を語る。
リンジーは、被害者アリー・ランドの体内のGHB残量に疑問を抱く。なぜなら、検出されたGHBの濃度が、時間経過に比較して高すぎるのだ。数値から逆算すると、アリーは致死量のGHBを飲んでいたことになり、つじつまが合わない。再度アリーに確認するも明確な答えが得られないまま予審の日を迎えたリンジーは、致死量を摂取しなければ残らないはずのGHBがアリーの体内から検出された事実を不本意ながらも証言。結果、裁判の継続は決まったものの、カーティスの保釈金は大幅に減額されることに。それを傍聴席で聞いていたマシューズ上院議員とセリーナは、失望といら立ちの表情を見せるのだった。


【豆知識】
サミー・ザ・ブル

ニューヨーク・マフィアの5大ファミリーの一つガンビーノ一家のアンダーボス、サルヴァトーレ・グラヴァーノのこと。マフィア側からFBI側に寝返った男として知られており、『アンダーボス』という自叙伝も執筆している。
ダニーはマーコフのことを、「ロシアン・マフィア版の“サミー・ザ・ブル”」と表現した。

 

不凍液
エンジンやヒーターの内部を循環する冷却水に配合する、凍結しないように作られた液体のこと。主成分は毒性のあるエチレングリコール。

 

【決めゼリフ】
「ボーン!」by ジョー

ダニーの口癖「ボン!(ボーン!)」が今度はジョーにも乗り移った!

 

【ゲスト出演者】
マシューズ上院議員役は「Dirt」のブレント・バロウ役や「ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言」のトッド・フレミング役で知られるジェフリー・ノードリング。

 

【鑑賞MEMO】
悪徳判事、実在の事件が下敷きか!?

今回のエピソードでは、民間企業が運営する更生施設に未成年者を送り込む判決を出す見返りに、リベートを受け取っていた判事が殺害されるという事件が描かれた。実は、似たような事件がアメリカで起きている。それは、マーク・シャバレラとマイケル・コナハンという二人の元判事が、未成年犯罪者を少年更生施設に送る判決を出すことを保証するとともに、未成年犯罪者用の更正施設の建設の後押しもしていたというもの。施設送りになった未成年者たちの多くは低所得で教育水準が低い家庭の出身だったという。判事という立場を利用して弱者、それもまだ成人していない子どもたちを餌食にして私腹を肥やすとは、まさに許されざる行為。おそらくこれが今回のエピソードのモチーフとなっていたものと思われる。ちなみに、2011年、マーク・シャバレラ被告には禁錮28年の判決が言い渡されている。

 

一方、カーティスの事件は思わぬ方向に急展開! カーティスにレイプされたと訴え出たアリー・ランドの証言に矛盾があることが分かったのだ。カーティスがジョーの因縁の相手であり、彼のせいで人生を踏みにじられた女性たちが大勢いると理解しながらも、警察側には不利となる事実を法廷で証言しなければならなかったリンジー。CSI捜査官として科学にもとづく発言に徹したのは立派だったが、カーティスを無罪放免にする証言をしなければならなかった、FBI捜査官時代のジョーと似た立場に置かれることになるとは皮肉だ。そして、ジョーはまた辛酸をなめる結果に……。
CSI、そしてジョーは、カーティスとどう対峙することになるのか。次週も見逃せない!

2013.3. 2|CSI:ニューヨーク8、エピソードガイド|コメント(0)トラックバック(0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209357/56838381

この記事へのトラックバック一覧です: 3月2日(土) #8「奪われた人生」(原題:Crossroads):

コメント

コメントを書く