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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 1月5日(土) #13「100人の我が子」(原題:Terminal Velocity)

M10_13スカイダイビング中の事故で、ケヴィン・ラムジーという男性が道路に叩きつけられて死亡する。事故の原因は、硝酸が仕込まれていたことによるパラシュートのロープの損傷。ケヴィンの高度計が3千フィートも高く誤設定されていたことも判明する。ウルフとナタリアは、高度計の設定義務を負うパイロットのアーニーに事情を聞くことに。アーニーは、燃料節約のため意図的に誤設定したことを認めるが、パラシュートには触っていないと主張し、一昨日、ケヴィンの車が壊されたことに言及する。デルコとウォルターはケヴィンの家へ。壊された車に、何者かの皮膚片が付着しているのを見つける。

 

その後のDNA鑑定で、車の皮膚片はケヴィンの息子で性犯罪の前科があるキャメロンのものと分かる。しかし、ケヴィンと妻メレディスの間に子どもはいないはず……。キャメロンに会いに行ったトリップは、彼が、ケヴィンのドナー・キッズだと知る。実は、ケヴィンには精子提供をした過去があったのだ。不妊クリニックのドナー・キッズ用のサイトで実父の名前を知ったというキャメロンは、「ケヴィンに会いに行ったが冷たくされたため、腹いせに車を壊した」と説明するが……。

 

やがて、ケヴィンのTシャツに唾液が付着していたことが判明。当初はキャメロンのものと思われたが、ケヴィンの別のドナー・キッズのものと分かる。では、そのドナー・キッズは一体どこの誰なのか? ドナー・キッズ用のサイトを調べてみたところ、何とケヴィンには103人のドナー・キッズがいることが明らかになる。ウルフはケヴィンの妻メレディスを署に呼び、これまでケヴィンの子どもだと名乗る人物が現れたことはなかったか確認する。メレディスは、ケヴィンに大勢のドナー・キッズがいることは知らなかったらしく、ウルフの話にショックを受けた様子を見せる。

 

署には、ケヴィンのドナー・キッズのうち、サイトにケヴィンの実名を暴露したスコット・ヴァンスと母親のジルも呼ばれる。スコットは、クリニックのサイト内のファイルをハッキングしてケヴィンの名前を突き止めて彼に会いに行ったこと、先のキャメロン同様に冷たくされたためサイトに彼の実名を暴露したことは認めるが、唾を吐いたことも殺害への関与も否定。DNA鑑定では、ケヴィンのTシャツの唾液はスコットのものと確認されるが、一方で、彼には完璧なアリバイがあることも分かる。ホレイショとナタリアは、スコットに一卵性の双子兄弟がおり、Tシャツの唾液はその兄弟のものなのではないかと推察。母親のジルに確認した結果、スコットを出産したのは代理母で、ジルは出産にも立ち会っていないことが分かる。ナタリアとウルフは、さっそく代理母のエイミーの家へ。そこでスコットに瓜二つのトレントという青年を見つける。やはり、スコットは双子だったのだ。

 

署に連行されたエイミーは、自分の子どもが欲しくて、双子の一人を黙って自分のものにし、息子として育ててきたことを認める。また、署内のトイレで偶然にもスコットと遭遇したトレントは、「親父を殺したの?」というスコットからの問いに対し、唾を吐きかけたのは確かに自分だと答える。そして、この会話を聞いていたウルフは、あらためてナタリアとともにトレントを尋問。トレントは、ケヴィンからの遺伝で肝障害を患うウィルソン病を発症し、肝臓移植が必要な体であること、生物学上の父親であるケヴィンに肝臓の一部提供を頼みに行ったが足蹴にされたため、思わず彼に唾を吐いたことなどを告白。ケヴィンを殺したのは自分だと自供する。しかし、殺人の自供は、刑務所内で病気の治療を受けたいがための嘘であることは明白だった。

 

では、ケヴィンを殺した真犯人は誰なのか。ほかにもケヴィンのせいでウィルソン病を発症して苦しんでいるドナー・キッズがいると見たデルコとウォルターは、ケヴィンの精子を保管しているクリニックの医師パーウィンを訪ねる。パーウィンは、今日保管室に何者かが侵入し、ケヴィンのサンプルを破壊したと話し、保管室に残されていた痕跡から、パイロットのアーニーが捜査線上に再浮上する。ホレイショとデルコは、先頃保釈されたばかりのアーニーを飛行場で捕らえ、あらためて署に連行。取り調べでアーニーは、自分の妻がケヴィンの精子提供を受けて娘を出産したが、その娘もケヴィンの遺伝のせいでウィルソン病を発症して亡くなったと話し、ケヴィンに危険高度でパラシュートを開かせるため、高度計に細工をしたと白状。しかしながら、パラシュートには触れていないと訴える。

 

アーニーの言い分が正しいなら、ケヴィンのパラシュートに硝酸を仕込んだ人物はほかにいるということになる。硝酸の濃度から仕込まれた時間を逆算しようとしていたカリーは、皮膚に付いた硝酸をアンモニアで中和させると皮膚がオレンジ色に変色することから、犯人の手にも同じような炎症の跡があるはずだと気付く。
一方、ナタリアは、クリニックのサイトにアクセスした上で、ケヴィンの家に電話もかけていたドナー・キッズの一人、ジェシカという女性を署に呼んで取り調べる。彼女はケヴィンに接触したものと見られていたが、実は、ジェシカはケヴィンに会ったことはなく、電話で話した相手も妻のメレディスだったことが明らかになる。要するに、メレディスがドナー・キッズの存在を知らないと話していたのは嘘。ジェシカの電話で、メレディスはその存在をすでに知っていたはずだ。

 

ナタリアは、ケヴィンの遺体の引き取りを口実に再びメレディスを署に呼び出すと、彼女の手に異常を確認。証拠をつかまれたメレディスは、元化学教師の知識を生かして、ケヴィンのパラシュートに細工したことを認め、動機はケヴィンの裏切りだと語る。結婚して20年、母親になることを夢見ながら、子作りの努力をしてきたというメレディス。1カ月ほど前、ジェシカからの電話でケヴィンに100人以上の子どもがいると聞かされた彼女は、その事実確認に赴いたクリニックで、ケヴィンが自分との結婚後、すぐにパイプカットしていたことを医師から告げられたのだ。20年にもわたって騙され続けてきたと知ったメレディス。子どもを望む振りをしながらダイビングなど自分の趣味に明け暮れていたケヴィンのことが許せず、犯行に手を染めたのだ。

 

事件解決後、ナタリアはトレントの親子とスコットの親子を同じ車で家に送らせる。「車が一台しか空いていなかったから」というのが二組の親子を一緒の車に乗せた理由だったが、トレントとスコットの双子が会する時間を設けるのがナタリアの狙いだった。双子の絆を感じたスコットが、トレントに一部肝臓移植を申し出てくれればいい。ナタリアは、そう期待していたのだ。


【豆知識】
ウィルソン病

先天性代謝異常によって無機銅が代謝されずに蓄積し、肝硬変などを引き起こす疾患。肝硬変の進行が早い場合は、肝臓移植が必要となる。

 

【決めゼリフ】
「パラシュートは墜落するときに使うものだ。ただ飛び降りるなんてバカげてる」by ウォルター
これに対しウルフは「根性ナシ」と一言。ウォルターは負けじと「ケヴィンの意見を聞いてみよう。ケヴィン? そうか、死んだんだっけ」とふざけてみせた。二人のこういう軽いやり取りがエピソードの中でいいリズムを作っている。

 

【ゲスト出演者】
ジル役は、「LAW & ORDER ロー&オーダー」のセリーナ・サウザリン役や、「HEROES/ヒーローズ」のローレン・ギルモア役などで知られるエリザベス・ローム。
メレディス役は、「4400 未知からの生還者」のダイアナ・スクーリス役や「メンタル:癒しのカルテ」のヴェロニカ・ヘイデン=ジョーンズ役で知られるジャクリーン・マッケンジー。
スコットおよびトレント役は、「glee」にセバスチャン役で出演しているグラント・ガスティン。
エイミー役は、「glee」でフィンの母親を演じているロミー・ローズモント。
アーニー役は、映画『アンストッパブル』『96時間』などに出演のデヴィッド・ウォーショフスキー。
ケヴィンと一緒にスカイダイビングをしていたグレッグ役は、「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」のテイボン役のブライアン・ホワイト。

 

【鑑賞MEMO】
生殖医療の問題にメス

今回のエピソードのテーマは、ずばり生殖医療。同じ精子提供者を生物学上の父に持つ子どもが何と100人超え! 精子提供の回数に制限はないとはいえ、この状況は問題である。何らかの規制をしなければ、同じ父親を持つ子ども同士が、知らぬうちに関係してしまう危険性もあるからだ。事実、一部の国では、一人の精子提供者からの受胎数を制限している。
2011年のニューヨーク・タイムズでは、一人の精子提供者の生物学上の子どもが150人もいる例があるというニュースも報じられた。子どもたちはWeb上でネットワークを作り、その“兄弟”同士で交流することもあるとのこと。希な遺伝子疾患が一人の精子提供者から広く広まる危険性についてもこのニュースで取り上げられていた。まさに今回のエピソードで提起された問題そのものだ。
また、スコットの母親ジルが、精子提供を受けた上に、代理母を使って子どもを得たという点も見過ごせない。独身で仕事が休めないという事情があったとはいえ、出産にも立ち会っておらず、息子が双子として産まれたことすら知らなかったなんて。このジルのケースも、生殖医療の問題点を浮き彫りにしていたように思う。

 

なお、今回のエピソードは、双子の一方がウィルソン病で肝臓移植が必要なもう一方の双子に肝臓の一部を提供するという期待感で締めくくられたが、そもそも一卵性双生児ならウィルソン病が発症していない一方の双子もおそらくウィルソン病の保因者。彼がドナーになれるのか、疑問が残るが……。

 

それにしても、ケヴィンを殺した妻のメレディスには同情の余地があった。本当は子どもが欲しかった彼女、いつか妊娠できるのではと期待しながらケヴィンと20年を過ごしてきた。それなのに、ケヴィンは彼女との結婚直後にパイプカットしていたなんて。今シーズンは、加害者にも感情移入できる部分があり、考えさせるエピソードが多いと、デルコの吹替を担当する阪口周平さんは語っていたが、今回もまさにそのパターン。メレディスは気の毒だった。
ケヴィンの殺害を企んだパイロットのアーニーも同様だ。ホレイショもやはり彼に同情したのか、亡くなった娘の写真を留置場の彼に返す一幕も。今回は存在感がやや薄いホレイショだったが、見せ場を作ることは忘れないところがさすがだ。

2013.1. 5|CSI:マイアミ10、エピソードガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

103人の子供!?
幾らなんでも…作りすぎ。それも、病気を隠すなんて…酷いpunch

投稿: ホレイショ好き | 2013.01.08 16時13分

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