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好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 1月12日(土) #1「9月11日の記憶」(原題:Indelible)

Ny8_01 アメリカ同時多発テロ事件から10年目の9月11日。同テロ事件で妻クレアを失ったマックは、彼女との幸せに満ちていたあの日の朝を思い出す。夜はオペラに行こう、そう話していたのに、まさかその後、あのような悲劇が起こるとは……。

 

マックは4カ月前にNYPDのCSIを離れていた。シンクレア局長は彼の後任をいまだに決めかね、ジョーがCSIチーフ代理を務めている。また、昇進試験に合格したダニーもCSIを離れており、巡査部長として部下の警官たちを束ねている。そんな中、バーで用心棒のショーン・ピーターソンが強盗に射殺される事件が発生する。二人組の強盗が、金品を奪って店を出た後でショーンを撃ったのだ。フラックは、強盗事件の5分ほど前に帰宅の途についたというバーテンダーのデヴォンに話を聞く。彼女いわく、店の近くに白人と黒人の怪しい二人組がいたとのこと。戻ってショーンに警告しなかったことを、デヴォンは悔やんでいた。

 

一方、最後に見たクレアの笑顔を思いながら、マックは現在の勤め先に出勤する。そこは、DNA採取技術を開発しているパイパー研究所。自分と同じく、テロ事件で亡くなった家族の身元が特定されていないことに苦しみ続けている被害者遺族の力になろうと選んだ職場だ。マックは、職場のハンナと会話をしながら、世界貿易センタービル・ツインタワーの北棟にアメリカン航空11便が激突した直後、ビルの外へ避難したクレアと電話で話した瞬間を脳裏によみがえらせる。あの時はまだ、クレアは無事だった。しかし、程なくしてユナイテッド航空175便が南棟へ突入。その後、クレアとの連絡は途絶えたのだ。

 

強盗殺人の捜査は進み、アダムは犯人が客から奪った携帯電話の電源をリモート操作でオンにすることに成功。その現在地を特定する。フラックとダニーはすぐさまその場所に急行。二人組の犯人を捕らえ、盗品すべてと銃、血の付いた着衣を押収する。
署に連行された二人は、白人の方がマイク・ブラック、黒人の方がマイク・ホワイトと名乗り、ショーンを銃で殴って店に入り、強盗を働いたことを認める。けれども、二人ともショーンを撃ってはいないと口を揃える。事実、ショーンの頭部から摘出された弾は、二人の銃とは一致しなかった。

 

事件直後に出動し犠牲となった警察官や消防士たちの記念碑「ブルックリン・ウォール」の建立にも力を注いでいるマックは、活動をともにする元消防士のヴィンセントと会う。彼もまた、テロ事件で警官だった息子ジミーを亡くすという辛い経験をした人物だ。マックは、今日開かれる記念式典のパスを取ってこようかと彼に問う。ヴィンセントは、記念式典に出たくない様子で、「パスはもうもらってきた」と嘘をつく。
マックはその足で消防署へ向かい、CSIスタッフたちの記念式典のパスを受け取ると、それを手渡すためにジョーとの待ち合わせ場所であるカフェに向かう。その間、マックを待っていたジョーも、テロ事件の日を思い出していた。ワシントンDCでアメリカン航空77便が突撃し黒煙の上がるペンタゴンを見ながら、FBI捜査官として人集めに奔走、それと同時に、自分の子どもたちの安否を心配したあの日を……。
するとそこに、マックがやって来る。マックは、強盗殺人事件の捜査が行き詰まっていると話すジョーに、「何ごともダブルチェックだ」とアドバイスする。その言葉に励まされたジョーは、バーの入り口の血痕を徹底的に調べ直し、ショーンが銃で殴られた際に入り口の壁に付着した血痕には、直後に擦られた部分と10分後にバーを出る犯人の腕で擦られた部分の2種類があることを突き止める。つまり、ショーンが殴られた直後に店を出た者がいる。おそらくデヴォンだ。彼女は事件前にバーを出たのではない。強盗犯を店内に招き入れる手助けをしてからバーを離れたのだ。

 

フラックとジョーは、バーの前で出勤してくるデヴォンを待つ。その際、捜査車両に乗ってやって来たダニーの顔をみたフラックも、やはりあの日のことを回想する。当時、巡査だったフラックは、瓦礫の中で負傷した女性を懸命に避難させていた。そこにたまたま走って来たのが見ず知らずの警官のダニーだった。ツインタワー方面へ救助に向かおうとする彼を、もう無駄だと引き止めるフラック。それが二人の出会いだった。

 

程なくして、デヴォンがバーに出勤してくる。フラックとジョーは、彼女を捕まえて尋問。デヴォンは、自分が犯人たちの仲間だったことを認めると、店主がレジの金を出す時刻に店を出て、犯人たちに強盗をさせてから被害者を装って通報するはずだったが、犯人たちが遅れて来たため、ショーンに逆らってドアを開ける格好となったこと、自分も強盗犯の仲間だとショーンにバレたため、強奪が終わるのを待ってから店に戻ってショーンを撃ったことなどを白状。クスリで犯人たちに多額の借金があったため仕方なかったと動機を語った彼女は、フラックの手によって逮捕される。

 

その頃、モルグで身元不明の遺体を扱っていたシド。遺体のタグに「身元不明」「9月11日」と書き込んだ時、彼もテロ事件当日を思い出す。シドはあの日、ホークスとともに現場近くで負傷者の応急処置に追われていた。そこに、マックが負傷した消防士を運び込んで来たのだ。しかし、消防士はすでに息絶えており……。亡くなった消防士の手を取り、祈りを捧げるマック。シドとホークスは、それを黙って見守るしかなかった……。

 

こうして、それぞれが10年前の9月11日を思わずにはいられなかったこの日。CSIのメンバーたちは、正装してラボに集まる。これから記念式典に出席するのだ。支度に手間取っていたアダムを呼びに行ったリンジーは、彼から思わぬ秘密を明かされる。実は、テロ事件当時、大学生だったアダムは、前の晩に遊び歩いて飲み過ぎたため、午後2時過ぎまで寝ていたというのだ。「起きたら世界が変わっていた」と、これまで抱えてきた後ろめたさを告白したアダムは、翌日は早朝から現地で瓦礫を撤去するバケツリレーに参加したと話す。リンジーもまた、モンタナからニューヨークに駆けつけてバケツリレーに参加していた。二人は、同じ列にいたのかもしれない。

 

「ブルックリン・ウォール」を前にした記念式典。CSIのメンバーたちに見守られながら、マックは活動の参加者の一人としてスピーチを披露する。そこには、式典への出席を拒んでいたヴィンセントもいた。あらためてマックに説得され、出席を決意したのだ。

 

そして、式典の終了後、マックは海岸へ。クレアと見るはずだったオペラのチケットを、海へと流すのだった。


【豆知識】
ブルックリン・ウォール

事件直後に出動し犠牲となった警察官や消防士たちのために作られた実在の記念碑。
マック役のゲーリー・シニーズは、実際にこの記念碑の建立のために自らの財を投じている。

 

【決めゼリフ】
「今日という日にふさわしいわ。理由もなく殺される罪のない人間の顔が一生心に刻まれる」by ジョー

同時多発テロ事件で命を落とした罪なき人々になぞらえ、クスリ代のために仲間を殺したデヴォンをいさめるジョーの一言。この日があのテロ事件から10年目の節目の日だとデヴォンは気付かなかったようだが、分かっている人にとっては痛烈に響く一言だ。

 

【ゲスト出演者】
在りし日のクレア役は、「ユーリカ」のテス・フォンタナ役や、「私はラブ・リーガル」へのゲスト出演などで知られるジェイミー・レイ・ニューマン。
ヴィンセント役は、「ALCATRAZ/アルカトラズ」のレイ・アーチャー役や、「HEROES/ヒーローズ」のアーサー・ペトレリ役など、数多くのTVドラマに出演しているロバート・フォスター。
マイク・ホワイト役は、「THE WIRE/ザ・ワイヤー」のフルーツ役のブランドン・フォッブス。
デヴォン役は、「ヤング・スーパーマン」のテス・マーサー役のキャシディ・フリーマン。

 

【鑑賞MEMO】
同時多発テロ事件を描いた秀逸なエピソード

シーズン8の第1話は、同時多発テロ事件がテーマ。ちょうどこのエピソードが現地アメリカで放送されたのは、2011年9月23日。2001年9月11日からちょうど10年あまりが過ぎた、非常にタイムリーなタイミングだった。

 

やはり注目すべきは、回想シーンの中で初登場したマックの亡き妻クレアだ。あのテロ事件のせいで一瞬にして奪われたマックと彼女との幸せな日々……。二人で行くはずだったオペラのチケットが、事件の悲惨さを見事に浮き彫りにしていた。

 

クレアの登場だけでなく、メンバーたちそれぞれの2001年9月11日の記憶がたどられたのも興味深かった。偶然初対面を果たしたフラックとダニー。ともに医師として負傷者の救助にあたっていたシドとホークス。黒煙の上がるペンタゴンを目の当たりにしていたFBI捜査官時代のジョー。そして、テロ事件発生時に寝ていたという後ろめたさから、翌日は早朝からバケツリレーに参加したというアダム。リンジーがアダムと同じ場所でバケツリレーに参加していたという偶然も明らかになった。
回想シーンの映像にはショッキングなものもあったが、それぞれの9月11日の記憶は、どれも胸に迫るものばかりで……。
マック役のゲーリー・シニーズが、テロ事件の被害者の記念碑の建立を含めたさまざまなプロジェクトを実際に支援してきた事実が、うまくストーリーとシンクロしていた点もプロットとして秀逸だった。

 

なお、マックがCSIチーフを辞めたという設定になっている点にも驚かされた。前シーズン、死の淵を見たマックは、CSIを去る覚悟を表情ににじませていたが、まさか本当にCSIを去っていたとは。ただし、DNA分析技術を開発するラボで、被害者遺族の力になろうと地道な仕事に取り組んでいるという点は、いかにもマックらしい。
また、昇進試験に合格したダニーも、巡査部長となってCSIを離れた点も見逃せない。二名が抜けて、すっかり寂しくなってしまったチーム。今後の展開が気になる。

2013.1.12|CSI:ニューヨーク8、エピソードガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

クレアって…もっと知的な人かと思ってた。
彼女の息子…出てこなくなったけど…今、何やってるのかな?気になる!

投稿: ダニーLOVE | 2013.01.26 11時44分

事件は、たいしたことなかったけど、
9.11のエピソードは、やはりずっしりきますね…。久々に泣けた『NY』でした…。これ、最終回でもよかったかも…。

投稿: シュレディンガー | 2014.11.05 00時17分

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