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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 12月1日(土) #9「19年の呪縛」(原題:A Few Dead Men)

M10_091992年、まだトリップが制服警官だった頃、14歳の少年トロイ・フェイバーが森の中で拷問を受け殺害される事件が発生。当時高校の陸上のスター選手だったロッコ・ダマラ、ヴィクター・シェットランド、ダレン・リグスの3人が被疑者として逮捕され、彼らに終身刑が言い渡された。そして2011年。3人は19年服役を続けていたが、有罪の決め手となった重要証言が覆されたため、有罪判決が破棄されて自由の身となる。シンガーソングライターのケイラ・ブレッドソーら彼らの支援者たちは、3人の自由を祝うパーティーを開催。その最中、ロッコが何者かに殺害される。ロッコはトロイと同じように、複数の鋭器損傷を負っていた。

 

ロッコの遺体には、女性のものと思われる折れたつけ爪が刺さっていたことから、カリーとウルフは、パーティーを抜けてライブ会場へと移動中のケイラを追い、彼女に事情を聞く。ケイラは、折れたつけ爪は自分のものではないと主張。ロッコが殺害された件など知らない様子で、「パーティーでヴィクターにレイプされた」と打ち明ける。ヴィクターら3人を支援してきた自分が、むしろヴィクターに襲われたとは、恥ずかしくて誰にも言えなかったというケイラ。カリーは、彼女を病院へ連れて行き、レイプ検査を受けさせる。

 

ホレイショとトリップはヴィクターを逮捕すべく彼を捜すが、ダレンとボート遊びしていた彼は、ホレイショたちに気付くとボートを急旋回させて逃走。海に落ちたダレンは、支援者のザック・アンダーソンからボートを借りたと説明する。ザックはダレンたちと同じ高校に通っていた仲間。彼のもとへ向かったホレイショとトリップは、ボートの追跡装置の情報から、ヴィクターがケイラの口封じのため、彼女がいる病院に向かったものと確信する。程なくして、予想通りヴィクターが病院に姿を現す。カリーに銃を突きつけられたヴィクターは、人質を取って逃走しようとするが、駆けつけたホレイショによって射殺される。

 

一方、ロッコの検視を行ったローマンは、彼の外性器にトロイと似たような傷が付けられているのに気付く。この傷については、マスコミでは報道されていない。つまり、ロッコを殺害したのは、トロイ殺害事件を熟知している人物だという見方もできる。ウォルターは、弁護士や陪審員、判事、捜査員などが詳細を知っている以上、この手の話が外部に漏れないという保証はないと指摘するが……。

 

ウルフはロッコの着衣を調べ、パンツに血痕を発見する。ナイフを拭った時に付いたものと見られ、浮かび上がった記章から、海兵隊の特殊部隊「シャドウ・エリート」のナイフと分かる。「シャドウ・エリート」と言えば、トロイの父親ブルースが所属していた部隊。ホレイショはさっそくバーにいたブルースを訪ね、ロッコ殺害容疑で彼を署に連行する。
結局、ブルースのナイフがロッコ殺害の凶器で、ロッコの遺体に刺さっていた折れたつけ爪は、ブルースの妻コニーのものと分かる。コニーは「息子を殺した犯人たちが野放しになったのに耐えられず、ロッコを一度刺した」と自供するが、ロッコには複数の刺し傷が確認されている。つまり、コニーのほかにもロッコを刺した者がいるということになる。後の調べで、コニーによる刺し傷は致命傷ではなく、その他の傷はブルースのナイフとは異なる凶器によるものと確認される。

 

調べは進み、ブルースのナイフと異なる凶器によるロッコの刺し傷に、トロイの乾いた血液が付着していたことが明らかになる。要するに犯人は、19年前にトロイを殺害したのと同じ凶器でロッコを刺したのだ。ホレイショは、釈放された3人の中で残ったダレンを追及。ダレンは、ロッコもトロイも殺していないと主張し、ロッコ殺害の犯行時刻には、ケイラとセックスしていたと供述する。その後、ケイラも「ダレンと寝た」と証言するが、レイプ検査でケイラから検出されたのはヴィクターのDNAだけ。なぜ嘘をついたのかカリーに問い詰められることとなったケイラは、ダレンから「トロイを殺したのは自分たちだと、ヴィクターとロッコが話しているのを聞いた」と教えられたことを白状する。

 

こうして、ロッコ殺害に関するダレンのアリバイは崩れたが、ダレンとロッコ殺害をつなげる証拠もない。カリーとトリップは、トロイ殺害事件にさかのぼって手がかりを探すことに。まずは、トロイ殺害事件の凶器が見つかっていないことに着目し、現場である鬱蒼とした森に、今も凶器が残っているのではないかと推測。現場を調べ直し、トロイが縛られていた木の根元に、凶器の破片と見られる金属が残っているのを見つける。
分析の結果、金属はやり投げで使う槍の先端と判明。ダレンは高校時代、やり投げの選手だったことから、彼と凶器がつながる。その頃、ダレンはトロイの墓前にいた。そこへ、ブルースも息子の墓参りに訪れる。ダレンの姿を見つけたブルースは、ダレンに殴りかかろうとするが、今度はそこにホレイショたちが到着。ブルースとダレンを引き離し、ダレンが凶器である槍の先端を持っているのを確認する。証拠をつかまれたダレンは、「ロッコは死んで当然だ」と言い、すべてを語る。19年前、隠れてPCPを吸っているところをトロイに見つかったロッコとヴィクターが、スポーツでの奨学金を取り消されたくないという理由から、ダレンが忘れていった槍で口封じのためトロイを殺害したこと。その事実を、今朝まで知らなかったこと。口裏を合わせて犯行を否認し続けてきたロッコとヴィクターに騙されていたと知ったダレンは、自分の人生を台無しにした二人を恨むと同時に、トロイのためにロッコを殺害したのだ。

 

ダレンは再び刑務所に戻ることに。19年前、トロイ殺害事件を担当したトリップは、このようなかたちでの事件の幕切れに、複雑な思いを抱くのだった。


【豆知識】
アルフォード・プリー

司法取引の一つで、無罪を主張しつつ有罪答弁を行うこと。冤罪事件ではないかと言われている「ウエスト・メンフィス3事件」でも、このアルフォード・プリーにより、3人の被疑者が釈放されている。
「ウエスト・メンフィス3事件」については、【鑑賞MEMO】を参照。

 

【決めゼリフ】
「そういうところはお前らしいな」by ホレイショ

初めて自分が担当した殺人事件の被害者であるトロイに対し、特別な思い入れがあるトリップ。ダレンがロッコに復讐を果たすとともに、当時の殺人の真相が明らかになり……。トロイの少年の写真を手に、再びトロイが殺害された現場に戻るトリップ。そんな彼にかけたホレイショの言葉がこのセリフ。ホレイショのこのセリフも良かったが、何と言ってもトリップの憂いの表情が良かった!

 

【ゲスト出演者】
ブルース役は、「犯罪捜査官ネイビーファイル」のゴードン・クレスウェル役や、映画『フェア・ゲーム』『ターミネーター3』『ワイアット・アープ』などで知られるデヴィッド・アンドリュース。

 

【鑑賞MEMO】
「ウエスト・メンフィス3事件」が下敷き!?

今回のエピソードは、どうやら「ウエスト・メンフィス3事件」からヒントを得た脚本のようだ。「ウエスト・メンフィス3事件」とは、1993年、アメリカのアーカンソー州ウエスト・メンフィスで、3人の8歳男児が惨殺された事件だ。当時10代だった3人の少年が事件の犯人として逮捕され、その後、彼らは18年間服役。しかし、2011年8月、司法取引に応じるかたちで3人とも釈放されている。
以前、「CSI:マイアミ」と同じCBSのドラマ「コールドケース」でも、この事件を元にしたエピソードが放送されたが、今回「CSI:マイアミ」では、3人の釈放のニュースを受け、それからおよそ3カ月後の昨年11月、このエピソードを現地で放送したかたちとなる。

 

ただし、実際の「ウエスト・メンフィス3事件」においては、逮捕された3人は無罪だったという見方が強い。主犯格の少年がヘヴィ・メタル好きの問題児で悪魔崇拝者だと噂されていたことから、3人は反社会的と見なされ、物的証拠もないまま警察側によって犯人に仕立て上げられたと考えている人が多いのだ。
その点、今回の「CSI:マイアミ」のエピソードでは、3人のうち二人はクロだったという設定だ。3人のティーンエイジャーが、20年近い服役の後に釈放されるという大枠や、ジョニー・デップやウィノナ・ライダーといったセレブのほか、パール・ジャムのエディ・ヴェダーやディクシー・チックスのナタリー・メインズらが「ウエスト・メンフィス3事件」で逮捕された3人を支援してきたように、ケイラというシンガーソングライターが支援者として登場した点などは、まさに「ウエスト・メンフィス3事件」そのものだったが、事件の真相部分については独自のプロットにすり替えたということになる。

 

そして、そんな今回のエピソードの中でキーパーソンとなったのがトリップだ。まだ制服警官だった彼が初めて担当した殺人事件が、トロイ殺害事件。少年のむごたらしい死体を目の当たりにしてから19年経ち、トロイの殺害についてはシロだったダレンがロッコを殺害するという、やり切れない結末を迎えることに……。その過程での感情の機微を、トリップ役のレックス・リンは実に見事に演じていたと思う。彼あってのマイアミチームだと、あらためて思い知らされた。

 

ローマンの存在もいいスパイスになっていた。まさか彼がケイラのファンで、彼女のツアースケジュールまでしっかり把握しているとは思いもよらず。登場シーンはわずかでも、しっかりと存在感を示すローマンってすごい!
ちなみに、ナタリア役の藤貴子さん、マイアミの男性キャストで一番好きなのがローマンなんだとか。藤さん、素晴らしいセンス!

2012.12. 1|CSI:マイアミ10、エピソードガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

ダレン…彼だけが無実だったのに…可哀想

投稿: ホレイショ好き! | 2012.12.09 00時02分

遺族にちゃんと教えてあげてほしいわ。ダレンは無実なのに人生無駄にしたあげく、最後は遺族の為に(自分の怒りもあるけど)復讐してくれたんだとね
あと、冤罪のせいで起きた事件なんだからホレイショ達も反省しないと

投稿: CSI大好き | 2016.02.28 17時53分

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