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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 6月9日(土) #8「冒された町」(原題:Fracked)

Lv11_08郊外に湧き出ている温泉で、男性の死体が発見される。死因は溺死。検視解剖では、前癌病変が多数発見され、被害者の寿命は元々長くなかったと分かる。また、声帯から採取された水は温泉のものではなく、男性は別の場所で溺死してから、温泉に運ばれたことも明らかになる。

 

指紋から、被害者の身元はケーブル・スプリングスの牧場主のウォルター・バーンズと判明。通話記録から、ケーブル・スプリングス新聞の編集長ロザリンド・ジョンソンと頻繁に連絡を取っていたと分かる。ブラスとラングストンはロザリンドを署に呼んで事情を聞くが、彼女は「バーンズは記事の情報源だったが、その内容を話せる立場にない」と、情報源秘匿を盾に口をつぐむ。

 

そんな中、血痕の付いたバンがフリーモント近くで発見される。車の持ち主は、ケーブル・スプリングスの住人で、「コンサーヴォ・ソリューション」という天然ガス会社に勤めるリチャード・アダムス。アーチーがカーナビの履歴を調べた結果、彼が何度もバーンズを訪ねていたことが明らかになる。また、血痕の状況を見たニックとグレッグは、アダムスは何者かに胸を撃たれた可能性が高いと推察。しかしながら、車の周辺ではアダムスの遺体はおろか、血だまりすら発見されていなかった。

 

ニックとフランキーは、アダムスのバンのカーナビに登録されていた場所をしらみつぶしに調べ、とあるモーテルにたどり着く。そして、ゴミ捨て場でアダムスの射殺体を発見。バーンズ同様、アダムスが最後に電話で話した相手もロザリンドだったことを知る。
その後、ニックはアダムスの妻のリサに会いに行き、アダムスがコンサーヴォの安全検査技師だったこと、ガス掘削現場周辺の牧場を回って問題がないか調べるのが仕事だったことを確認。リサは、妻である自分もコンサーヴォと機密保持契約を結んでいるからと多くを語るのを拒むが、アダムスの死の前日、家の玄関先にヤギの頭が入れられた段ボール箱が置かれていたことをニックに打ち明ける。これは、何者かによる脅しだろうか? 後のロビンスの調べで、このヤギにもバーンズとよく似た前癌病変が見られたことが分かる。

 

アーチーはアダムスのスマートフォンに例のヤギの写真を見つける。そして、スマートフォンの経度緯度情報から、写真の撮影場所はギル・ギブソンという男の牧場だと特定。ラングストン、ニック、フランキーは現地へ出向き、ギブソンがヤギを撃ち殺す場面に遭遇する。彼曰く、「ヤギは病気だったので楽にしてやった」とのこと。ほかの動物も、みな病気になり、このヤギが最後の一頭だったと語る彼は、アダムス殺害について追及されると、「天然ガスの掘削のせいで井戸が汚染され、自分の妻をはじめ町の多くの住人が病気で死んだ。友人だったバーンズは『証拠をつかむ』と言った矢先に殺された。すべてコンサーヴォが原因なのに人殺し扱いされるとは!」と憤慨。家族も牧場の家畜もすべて失った上、自身も病魔に冒されているギブソンは、絶望からか、火の付いたタバコを井戸に投げ込む。すると、大爆発が発生。ギブソンは死んでしまう。

 

ラングストンとニックは井戸を調べ、薬品臭を嗅ぎ取る。そして、井戸水から汲み上げている水道水にバーナーを近づけると発火することを確認。水にメタンガスが含まれていることに気付く。ラングストンは署に戻ると、オフレコを前提で井戸水についてロザリンドに情報を求める。彼女は、コンサーヴォが安全基準を無視してガスの掘削を行っているため、飲み水になっている井戸水が汚染されていること、町の住人の多くが病気になっており、自身も医者にかかっていることなどを話し、「フラッキング」について調べるようラングストンに助言する。

 

ホッジスは、バーンズの妻もギブソンの妻も転移性癌だったこと、その原因はおそらく汚染された井戸水のせいであることを突き止めると同時に、バーンズの声帯から採取された水はギブソンの牧場の井戸水と同じ毒物を含んでいるものの、濃度がかなり濃いと指摘。これにより、バーンズは汚染源で溺死した可能性が出てくる。

 

事態を重く見たキャサリンたちは、エクリーに緊急事態として警告すべきだと進言。エクリーは、「一つの井戸水のサンプルだけでは広範囲な汚染の証拠にはならない」と突っぱねる。しかしながら、「フラッキング」とはコンサーヴォが採用しているガス掘削方法で、地中深く掘った穴に水・砂・化学物質を混ぜた混合液を大量注入する水圧破砕方式であることを調べ上げたラングストンは、安全基準が守られていないためにフラッキングの混合液が地下水に混じったに違いないと主張。バーンズの遺体が発見された温泉付近のカーオイルの分析結果や、バーンズ、アダムス、ギブソンの三者がそれぞれコンサーヴォと関わっていたことなどを根拠に同社への捜索令状を要求し、エクリーはしぶしぶこれに応じる。

 

ラングストンとニックは、令状を手にコンサーヴォへ。掘削に使う水を汲み上げて貯蔵している蒸発プールのフェンスに、バーンズのシャツの切れ端を見つけ、彼が汚染の証拠をつかもうとプールの水を採取しようとしたところを殴られ、溺死後、温泉に遺棄されたものと確信する。

 

その頃グレッグは、ひき逃げの現場にいた。被害者はコーディー・トリンブル。乗っていたのはコンサーヴォのトラックだ。運転台には、アダムスを撃ったのと同じ9mmの銃と、血痕も残されており、後の調べで、トラックのタイヤには細工の跡があったことが判明。空気漏れに気付いたトリンブルが車を降りたところを何者かが轢いたらしいと分かってくる。そして、トリンブルの銃がアダムスを撃った弾と一致。銃床にはバーンズのものらしき毛髪も付着していたことから、彼がバーンズとアダムスを殺したことが確定的となる。けれども、当のトリンブルはひき逃げされて死んだため、コンサーヴォに不利となる証拠はすべて消えたかたちに。キャサリンやラングストンは、汚染を引き起こした上に殺人を重ねたコンサーヴォのやり方に憤り、引き続き同社を調べようとするが、「殺人事件自体は解決した」と、エクリーからこれ以上の捜査はできないと言われてしまう。

 

ラングストンは、ロザリンドに会いに行く。彼女は、コンサーヴォの悪行を記事にしようとしていたが、情報源のバーンズとアダムスが殺された今、確たる証拠はつかめていないまま。コンサーヴォに潰されることは承知の上で、ロザリンドはこのまま記事にするつもりだと言い出す。自身も癌が進行している彼女に対し、ラングストンはせめてもの慰めにと、臨床試験を行っている知り合いの医者を紹介するのだった。


【豆知識】
フラッキング

米国で急速に広がる天然ガス(頁岩層ガス、シェールガス)の新式の採掘法。採掘坑に化学物質を混ぜた水を大量に注入する方法で、坑井から漏れた化学物質が地下水に入り込んで飲料水を汚染している、あるいは地震を誘発しているとの批判が高まり、社会問題となっている。
ちなみに、オバマ政権は、国内の豊富なシェールガスの生産を奨励する一方で、環境汚染だと批判している環境保護団体などからは業界の規制を求められている状況。なお、今年5月には、米バーモント州でフラッキングを禁止する法案が可決されている。

 

映画『チャイナタウン』
ロサンゼルスの水道利権を巡る陰謀を描いた、1974年の映画。監督は、ロマン・ポランスキー。
エクリーは、コンサーヴォによる環境汚染を犯罪視するキャサリンらに、「映画の『チャイナタウン』とは違うんだ」と忠告した。

 

エリン・ブロコビッチ
米国の環境運動家。P&G社の有害物質垂れ流し事件で集団訴訟を起こし、多額の和解金を勝ち取ったことで有名。その訴訟は、2000年、スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジュリア・ロバーツ主演で映画化もされている。
エクリーは「君は科学捜査官でエリン・ブロコビッチじゃないだろ」とキャサリンをたしなめた。

 

【決めゼリフ】
「妻がじき誕生日でね。50だ。何もいらんと言ったが“いる”ってことだ。何がいいかな?」by ロビンス

奥さん思いの一面を見せたロビンス先生。照れていたのか、ゴールドのことを“黄色い金属”と呼ぶあたりがカワイイ。キャサリンのアドバイスを受けてダイヤ付きを選ぶのだろうか!?

 

【ゲスト出演者】
ロザリンド役は、映画『尼僧の恋』『17歳のカルテ』のほか、「デクスター ~警察官は殺人鬼」のエミリー・バーチ役などで知られるアンジェラ・ベティス。
ギブソン役は、「ドクター・クイン 大西部の女医物語」のロバート・E役のヘンリー・G・サンダース。
リサ役は、「ダークスカイ」のキンバリー・セイヤーズ役のミーガン・ウォード。
トリンブル役は、「ダーク・エンジェル」のスケッチー役のリチャード・ガン。

 

【鑑賞MEMO】
フラッキング? Fracked? Frack?

演技派女優アンジェラ・ベティスが演じるロザリンドと、彼女に臨床試験を紹介するラングストンによるエンディング・シーンが秀逸だった今回のエピソードは、米国で社会問題となっている天然ガス掘削法「フラッキング」がテーマ。深刻な時事問題を取り入れたなかなかシリアスな内容だったが、その裏で脚本陣の遊び心も見え隠れしていた。
たとえば、今回のエピソードの原題である「Fracked」。フラッキング(Fracking)とかけたタイトルであるのは明らかだが、実は「バトルスター・ギャラクティカ」から生まれた「Fuck」を意味する造語「Frack」のもじりでもある。今回のドラマの脚本家が、SFオタクをうならせたシーズン9の#20「宇宙船CSI」をはじめ、「バトルスター・ギャラクティカ」の脚本も手掛けてきたブラッドリー・トンプソン、デヴィッド・ウェドルの二人だけに、彼らが原題の「Fracked」に「Frack」をかけたのは納得だ。劇中では、「フラッキングって知ってる?」というロザリンドの問いに、ラングストンが「まるでSF用語だな」と答えるシーンも!
さらに面白いのは、「バトルスター・ギャラクティカ」のスターバック役として「Frack」にはなじみのあるケイティー・サックホフが今回のエピソードにもゲスト出演している点。「バトルスター・ギャラクティカ」ファンは、特に楽しめたのでは?

2012.6. 9|CSI:11 科学捜査班、エピソードガイド|コメント(0)トラックバック(0)

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