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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 4月14日(土) #15「復讐」

Ny7_15911に男の声で殺人を予告する通報が入る。そして15分後。声の主が告げた場所に向かった警官は、同じく声の主が告げた通りの状況の死体を見つける。その周辺では、「プロスペクト・パークの強姦魔」によるレイプ被害が5件発生しており、口を布で封じ紫のダクトテープで手足を縛り暴行するという手口の酷似から、マックたちは同じ強姦魔の犯行を疑う。しかし、不思議なのは今回の被害者が男性である点だ。

その疑問はすぐに解決する。死体の指紋が、レイプの被害者の遺留指紋と一致したのだ。つまり、殺されたのは「プロスペクト・パークの強姦魔」本人。どうやら、何者かが強姦魔の身元を割り出して報復したらしい。その後、強姦魔の検視を行ったシドは、舌に医学的な疾患ではない黒ずみを発見。その組織を分析にまわすとともに、顔に防犯用の唐辛子スプレーの痕跡があったことを明らかにする。

 

CSIは、「プロスペクト・パークの強姦魔」の被害者たちの取り調べを開始。リンジーは、最初の被害者であるケイト・プライスを担当する。実は彼女、リンジーがレイプ被害者たちのサポートグループを訪ねた際、「銃が欲しい」と頼んできた女性。リンジーは、代わりに唐辛子スプレーを渡したことを覚えていた。ケイトいわく、当時のスプレーはすでに処分済みとのこと。強姦魔の顔は見ていないと言って、冷静に自分のアリバイを主張するが……。

 

一方、911への殺人予告の通報は、使い捨てケータイから発信されたものと判明。強姦魔の舌の組織からは、殺虫剤の成分ピレスロイドが検出され、長期間にわたって殺虫剤にさらされてきたせいで舌が黒ずんでいたことが分かる。ジョーは、犯人が害虫駆除業者だったのではないかと推測し、プロスペクト・パーク周辺の業者について調査。その結果、レイプ被害者のアパートと契約している害虫駆除業者の従業員、ガーランド・クラークが「プロスペクト・パークの強姦魔」の正体と確認される。

 

リンジーは、クラークを縛るのに使われていたダクトテープが、クラーク自身がレイプ時に使用していたものであることを調べ上げる。また、ホークスの調査により、ダクトテープに被害者ケイト・プライスの毛髪が付着していたことが判明。さらに、ダニーがケイトの部屋を捜索した結果、クラークを隠し撮りした写真が複数見つかる。リンジーはあらためてケイトに事情を聞くが、ケイトはあくまでも犯人の顔は知らないと主張。そこに、被害者ネットワークの顧問弁護士アニー・カートランドが現れ、ケイトと二人だけで話をさせてほしいと要求。リンジーの尋問を打ち切る。

 

ダニー、ホークス、フラックは、駐車違反でレッカー移動されていたクラークの仕事用のバンを調べ、車内にレイプの痕跡を発見。ダクトテープや手袋といったレイプに使う道具のほか、ハサミ、そしてケースに入った毛髪の束を見つける。これはクラークが集めた被害者たちの髪、すなわち記念品だ。「プロスペクト・パークの強姦魔」の被害者は5人とされていたが、毛の束は10個ほど。どうやら、ほかにも泣き寝入りした被害者がいるようだ。
ホークスは、レイプ時に髪を切り取られた際にケイトの髪がダクトテープに付着したのかもしれないと考えるが、リンジーはどうしてもケイトへの疑惑がぬぐえなかった。彼女がクラークのことを隠し撮りしていたのに、彼の顔を知らないと言い張ったのが解せないからだ。ホークスは、相手がレイプの被害者であろうと捜査の手を緩めないリンジーに対し、「ケイトに同情しないのか?」と意見。恋人をレイプされた経験から、ケイトの擁護にまわるが、強姦魔を憎む女性である前に警察官として正義を貫くべきという考えのリンジーは「殺人犯なら逮捕するまで」と反論する。

 

そんな中、911に前回と同様の殺人予告電話が入る。今回は携帯電話の電源が切られておらず、CSIはGPS信号をたどってとある駐車場へ。そこで、男の死体を発見する。殺されていたのは、強姦で5年の刑期を終え出所したばかりのクレイグ・トムリン。窒息させられそうになったものの、最終的には背後から撃たれたようだ。マックは血飛沫の状況から見て、殺害犯は少なくとも二人と確信。後の調べで、トムリンに唐辛子スプレーへの免役があると知らずにそれを使用したがために、トムリンの犯行をまねて彼を殺害するという犯人たちの計画は失敗し、予想外の展開となったことが分かってくる。

 

アダムは、トムリンの殺害現場に残されていた壊れた機械がボイスチェンジャーであることを調べ上げ、通報者の声を復元。その声は明らかに女性だった。マックは、その声を過去3年の間に911に寄せられたブルックリンでのレイプ被害者の通報データと比較するようアダムに指示する。またジョーは、トムリンのシャツに付着していたスポーツ用の発汗促進剤に、女性のDNAが付着していたことを突き止める。

 

リンジーは、留置所のケイトから「もし正当防衛だとしたら情状酌量はあるか」と質問される。リンジーの答えはノー。クラークを尾行して写真を撮ったり、手の込んだ通報をしたりしたことは計画的殺人の証拠と言わざるを得ないからだ。ただし、リンジーはケイトがクロだとは考えていなかった。第二の殺人は彼女が留置所にいる間に起きているし、彼女には誰かをかばっているフシがある。リンジーは、このままではまた殺人が起きるとケイトに言うが、「警察が強姦魔を捕まえていれば今回の事件は起きなかった」「サポートグループで会った時、あなたは時計ばかり見ていて早く帰りたがっているのが分かった」と逆にケイトから非難され、返す言葉を失う。

 

ケイトの言葉に悩んだリンジー。ジョーに事情を話す。ジョーはFBI時代に証拠のDNAの扱いを過ったがためにレイプ犯が無罪放免になった経験を語ると、「個人的感情と仕事を区別するのは難しい。できるのは被害者の話を聞くことだけ」とリンジーにアドバイスする。

 

やがて、通報の声紋と発汗促進剤のDNAが決めてとなり、2年前、自宅でボーイフレンドに襲われそうになり911に通報したものの、警察の到着が遅れたためにレイプされた上に重傷を負ったヘザー・マリストという女性が犯人の一人と判明。リンジーとフラックは彼女がいるスポーツクラブに向かい、抵抗する彼女を取り押さえて署に連行する。その後、ヘザーはジョーによる取り調べを受けるが、共犯者については口をつぐむ。

 

その直後、現場で見つかった小さな水晶のカケラに、マイクロドット技術でID番号が記されていたことが明らかに。それが弁護士アニーのイヤリングの一部と分かり、彼女がヘザーの共犯者と分かる。アニーは、国選弁護人だった時代、トムリンを弁護し、逮捕の不手際を理由に彼が減刑されるよう取引したが、それで仕事に嫌気が差し、被害者を救済する仕事に転職した。そして、アパートに来た害虫駆除業者のクラークが強姦魔であることを突き止めたとケイトから聞かされ、頼りにならない警察に通報するより自分たちの手で敵を取ろうとヘザーと結託してクラークを殺害。自分のせいで終身刑を免れることとなったトムリンのことも殺害したのだ。「レイプ犯を適正に裁かない法に代わって正義を勝ち取ったまで」と言い切るアニー。しかしマックは、正義とは程遠い復讐に過ぎないと返す。

 

こうして、アニーとヘザーは逮捕。ケイトは、自分を守ってくれた二人が罪に問われるのはおかしいとリンジーに訴える。「彼女たちがしたことであなたが救われることはない。報復は間違い」とリンジーはケイトを諭すが、「二人のお陰でクラークに怯える日々から解放され、生き直すチャンスをもらった。二人に感謝している」とケイトは返答。リンジーはそんな彼女に、いつでも話を聞くからと自分の名刺を差し出すのだった。


【豆知識】
レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン

CSI:シリーズを放送しているCBSのトーク番組。ホストは、コメディアン、司会者、プロデューサーとして活躍しているデイヴィッド・レターマン。
ケイトは、犯行時刻には家でこの番組を一人で見ていたと、アリバイを主張した。
ちなみに、マック役のゲーリー・シニーズは、「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン」に何度か出演している。

 

【決めゼリフ】
「女なら彼の死を喜べっていうの? 私は警官なのよ。彼のしたことを憎んでいたって、報復による正義は支持できない」by リンジー

個人的な感情と仕事をきっちり切り離して考えようとするリンジーの毅然とした一言。

 

【ゲスト出演者】
ケイト役は、「リップスティック・ジャングル」のビクトリー・フォード役や、「ビバリーヒルズ青春白書」のジャネット・ソズナ役などで知られるリンゼイ・プライス。
ヘザー役は、「CSI:マイアミ」シーズン5に詐欺師カルメン役で2度登場したイヴ・マウロ。

 

【鑑賞MEMO】
警官として葛藤するリンジー

今回は、シーズン4の#7「制裁」を思わせるエピソード。「制裁」ではレイプ被害に遭った女性たちが無罪放免になったレイプ犯や殺人犯への報復を企てたが、今回もほぼ似たような展開だった。ただし、「制裁」と大きく異なるのは、リンジーが主役だった点だ。最近では、ダニーの妻、ルーシーの母としての印象が強かったリンジーだが、今回の彼女は警官としての顔が前面に。たとえ相手が犯罪者だろうと報復による正義は支持できないと毅然とした態度を示しながらも、レイプ被害者であるケイトに非難の言葉を浴びせられ、何が正義なのか考えて葛藤する人間らしい一面を見せてくれた。さらに、アクションシーンでも大活躍。犯人の一人ヘザーに蹴りを食らわされながらも、彼女の襟首をつかんでなぎ倒し、身柄を確保する姿はまさにタフガール。
それにしても、ヘザー演じるイヴ・マウロ、「CSI:マイアミ」のシーズン5では詐欺師としてデルコを痛い目に遭わせたが、今回はフラックを殴って、リンジーを蹴っての大暴れ。今度はベガスで何かやらかしてくれたりして。

 

テーマがテーマだけに、ホークスのかつての恋人がレイプされたという話も再登場した。事件のせいで恋人との仲を裂かれたホークス。レイプ被害者である点には同情しつつも、ケイトへの捜査の手を緩めようとしないリンジーと言い合う場面も。「相手を殺してやりたいと考えたこともあった」と語るホークス。彼の言葉には真実味が。

 

なお、マックは「君がしたことは報復に過ぎん。(正義とは)まったく別物だ」とアニーに語ったが、「制裁」では、「復讐で人を殺すのは、正義とはまったく違うものだ。正義とは良心であり、良心を失えば何も残らない」というセリフを残していた。二つのセリフ、うーん、似すぎている……。

2012.4.14|CSI:ニューヨーク7、エピソードガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

邦題だけでなく、原題も掲載して頂けると嬉しいです。原題を知ることにより、より深くそのエピソードの内容を理解することができる場合があるからです。

投稿: paris | 2012.04.15 19時07分

parisさん、コメントをありがとうございます。
ご要望にお応えして、次回アップ分から原題も並記するようにいたします。
今後ともCSIブログをよろしくお願いします!

投稿: Lumi | 2012.04.21 13時04分

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