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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 3月3日(土) #9「正義の形」

Ny7_091995年に何者かによって殺害され、セントラルパークに埋められたカーヴァー局長の妹、ロニー・パーカーの名をかたり、彼女のIDやクレジットカードを使用していた女が、死体となって発見される。激しい暴行を受けた上に胸を撃たれているところを見ると、怨恨による犯行のようだ。CSIはさっそく女の胸から取り出した弾を調査。その結果、とんでもない事実が明らかになる。なんと、殺害に使われた凶器はカーヴァーの銃だったのだ。当然、マックはカーヴァーを追及するが、カーヴァーは「昔なくした銃だ」と主張し、ロニーがかつて住んでいた地域へとマックを案内する。そこは、売春婦とジャンキーのたまり場。カーヴァーいわく、ロニーもその連中の一人で、失踪前にはカーヴァーに金の無心をしてきたとのこと。その数カ月後、カーヴァーは自分の銃がなくなっていることに気付いたが、当時すでにロニーの3人の子どもたちを預かっていた彼は、このままロニーが見つからない方が子どもたちのためと考え、あえて銃の盗難届を出さなかったのだという。マックは、断じて女性を殺したりしていないと訴えるカーヴァーへの反論をいったん飲み込む。

 

そんな中、ジョーの調べでロニーをかたっていた女性の身元が割れる。彼女の名はマルセラ・ゴメス。より良い暮らしを求めてK-1ビザを申請、偽装結婚によりコロンビアからアメリカに渡ったが、どうやら結婚相手のミッチ・バレットからDVを受け、彼から逃れるために別人に成りすましていたらしい。
ダニーとフラックはさっそくミッチに会いに行くが、暴力的なミッチはいきなりドア越しに発砲。さらに、踏み込んだダニーとフラックに対して暴行を加えるが、加勢した警官たちによって取り押さえられる。そして、署に連行され「マルセラの耳を靴で踏みつけた証拠が残っている」と詰め寄られたミッチは、「逃げたら殺すという約束を15年かけて果たしただけ」とあっさりと罪を認め、ホテルに潜んでいた彼女を見つけ出して制裁を加えた後、彼女が持っていた銃を奪ってとどめを刺したのだと話す。

 

やがて、リンジーの調べにより、銃にはマルセラの指紋の上にミッチの指紋が重なっていたことが分かり、ミッチの証言が裏付けられる。では、マルセラは銃をどこで手に入れたのだろうか? マックは、カーヴァーが真実を知っているものとにらむ。なぜなら、マルセラの周囲には不自然なことが多すぎるからだ。たとえば、マルセラはロニーがすでに死んだ人物だと知っていたフシがある。マックたちがアパートに踏み込むという情報も事前にキャッチしていたとしか考えられない。いずれも、カーヴァーがマルセラに情報を与えたと考えればつじつまが合うのだ。マックはカーヴァーをとことん追及する構えを見せるが、ジョーはそんなマックに対して「局長であるカーヴァーを疑うには確かな証拠が必要」と指摘。ダニー、リンジー、アダムを集めてこれまでの捜査状況をあらためて整理するが、ロニーとマルセラ、マルセラとカーヴァーの繋がりは見出せない。

 

一方でリンジーは、ロニーの遺体に掛けられていたオーダーメイドの上着の持ち主がリチャード・ハドソンという人物であることを突き止め、ホークスとともに彼に会いに行っていた。リチャードいわく、15年前、商売女だったロニーを買ったのは確かとのこと。「その日は肌寒く、食事の後にセントラルパークを散歩している時、彼女に自分の上着を着せてやった。忘れ物を思い出して店に取りに行き、再びセントラルパークに戻ったが、ロニーが警官と話していたため、そのままこっそり立ち去った」と当時の状況を説明する。

 

また、ダニーの調べにより、ロニーの遺体とともに見つかったナイフの刃の形状が、彼女の遺体に残されていた傷と一致すること、ナイフにはジミー・バルデスという人物のDNAが付着していたことが明らかになる。フラックは署にジミーを呼んで尋問するが、ジミーは「ナイフは15才の誕生日に兄から貰ったものだが、すぐに警官に没収された」と説明。フラックの指示で当時のパトロール警官の写真を確認すると、ナイフを没収した警官はカーヴァーだと特定する。

 

もはや、カーヴァーがロニー殺害に関与しているのは確実と見たマックは。甥っ子ジェイの息子のサッカーを見物するカーヴァーを訪ね、彼に自白を迫る。しかしカーヴァーは、一切取り合おうとしない。その頃ジョーは、カーヴァーの身長や腕力がロニーの傷と符合するかどうかシドに意見を求めていた。シドは、犯人は恐らくロニーより身体の小さい人物だと指摘する。

 

アダムは、ロニーの遺体近くで見つかったチューインガムのDNAを調べていたがCODISに該当する人物はなし。行き詰まった彼に、マックがチューインガムのDNAをロニーのものと照合するよう指示をする。それがカーヴァーと一致するのではないかと見込んでのことだったが、一致したのはロニーの息子、つまりカーヴァーの甥ジェイのものだった。マックは、妹のジュリーの結婚式のリハーサルに出ているジェイの元へ。状況を察したジェイは、自ら母親を殺したことを認め、そのまま署に連行される。
その後の取り調べでジェイは、14才だった当時、伯父であるカーヴァーから貰ったナイフで母ロニーを刺し殺したこと、セントラルパークにサイクリング道路を作る計画があると知り、遺体が発見されてしまう前に別の場所に移そうと掘り返しに行ったことを自白。母親殺害の動機を問うジョーに対し、自身のひどい虐待の傷跡を見せると、「自分だけなら我慢できたが、虐待が弟妹に及んだ時、彼らを守れるのは自分しかいないと母親殺害を決意した」と語り、自分の行動が間違ったものだとしても後悔する気持ちはないと断言する。

 

こうしてロニー殺害のいきさつが明らかになり、マックはあらためてカーヴァーと話しをする。「事件当日、すべてを始末し終えたジェイは逮捕されるのを望んで自分の元を訪れた。けれども、ロニーによる虐待の実態を知り、気の毒な甥の罪を自分の胸に納めた」と語るカーヴァー。家庭内暴力に苦しむマルセラと偶然出会い、夫から逃げられるようにロニーのIDを使わせたことも白状し、自分があげたナイフ、銃がそれぞれ殺人に使われたことへの自責の念をマックに漏らす。

 

結局、カーヴァーは免職及び年金剥奪処分に。マックの口添えもあり起訴は免れることとなる。ジェイもまた、情状酌量で収監されずに済むことに。カーヴァーは予定されていた姪ジュリーの結婚式で父親役を務め、ジェイも新郎の付添い人として妹の幸せな姿を見守るのだった。


【豆知識】
K-1ビザ

米国籍者と米国で結婚を予定している場合に取得可能な婚約者用のビザのこと。

 

エイドリアン
映画「ロッキー」シリーズでおなじみの、ロッキーの妻の名前。
フラックは、凶暴なDV男ミッチのことを、わざとエイドリアンと言ったり、マザー・テレサと言ったりしてからかった。

 

【決めゼリフ】
「大したポーカーフェイスだこと」by ジョー

カーヴァーが起訴されないよう検事局を説得しておきながら、何食わぬ顔を見せるマックに対するジョーの一言。新入りながら、こうやってマックにストレートにツッコミを入れられるのは南部出身のジョーならでは。パトロール警官時代は、マックのロッカーにもナイフで一杯の靴箱があったのかと詰め寄る場面も。

 

【ゲスト出演者】
ジェイ役は、「ジェリコ ~閉ざされた街~」のスタンリー・リッチモンド役のブラッド・バイアー。

 

【鑑賞MEMO】
カーヴァー刑事局長のために一肌脱ぐマック

#7「見えざる狙撃者」に初登場した時から、今後のエピソードに深く関わってくるだろうと思わせるものを持っていたカーヴァー刑事局長。パトロール警官上がりの話の分かる人物かと思いきや、実は黒い一面を持った悪人? と疑って見ていたが、意外な結末が用意されていた。彼は、虐待を受けていた自分の甥っ子、姪っ子を守るため、重い荷物を自らに課した善人だったのだ。しかも、人のいい彼は、DV被害を受けていた一人の女性にも手を差し伸べた。すべては、弱き者を助けるため……。マックは今回、そんなカーヴァーの起訴を阻止すべく検事局を説得。証拠に忠実で、筋の通らないことを嫌うマックなら、甥っ子の罪を隠したこと、自分の銃や死んだ妹のIDを女性に与えたこと、どちらも罪は罪として裁かれても致し方ないと言い出しそうなものだが、今回ばかりはカーヴァーの境遇に同情したようだ。それに、カーヴァーがしたことは人として間違っていたとは言い切れない。
シーズン5の#23「大いなる善」で、娘をひき殺した犯人への復讐を企てた母親の罪を見逃した時もそうだったが、時には自分のポリシーをいったん脇に置き、柔軟な対応で温情を見せてくれる、そんなマックが好きだ。

 

一方で、カーヴァーに裏があると確信して突っ走ろうとするマックを思いとどまらせたジョーも印象に残った。彼女が、時に熱くなるマックのブレーキ役となることは、チームにとって望ましいこと。ステラの穴を着実に埋めていく彼女の存在が頼もしい。

 

また、今回いつにも増してひどい目に遭ったのがダニーとフラック。DV男のミッチにボコボコにされてしまった! 必死でミッチに食らいつくも、まるで力及ばず。大ケガせずに済んだのが不幸中の幸いか?

2012.3. 3|CSI:ニューヨーク7、エピソードガイド|コメント(0)トラックバック(0)

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