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好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 3月24日(土) #12「出口を求めて」

Ny7_12スペイン人のクラブ・プロモーター、ミゲル・マルティネスの刺殺体が自宅で見つかる。NYPDに通報があったのは死体発見から10時間後、JFK空港に到着したカタルーニャ自治州警察(モッソス・デスカドラ)のヘクター・バルガスからだった。実は、ミゲルの母親エヴァはスペインの外交官。第一発見者であるミゲルの恋人のナタリア・サンチェスから知らせを受けた彼女は、自分の兄であるバルガスを捜査に向かわせたのだ。バルガスが被害者の伯父であると知ったマックは、証拠が損なわれるのではないかと警戒心を抱き、彼を現場から立ち退かせる。

 

隣人の証言によると、ミゲルとナタリアは最近口論をしていたとのこと。前夜は階段を駆け上がる足音がした後、すぐにナタリアが出て行く姿が目撃されていた。また、遺体のそばには現金を抜かれた財布が落ちていたが、押し入られた形跡はなく、部屋中に残る血染めの足跡はすべて被害者のものだった。

 

その後、ナタリアがスペイン領事官にいることが判明。現地に出向いてナタリアから事情聴取をしようとするマックとジョーをバルガスが必死に阻止しようとするが、ナタリアは「隠すことはない」と言い、「ミゲルのアパートに行ったら彼が死んでいたので、母親のエヴァに連絡し、その後は彼女の指示に従って領事館に身を寄せていた。ミゲルとは最近ケンカした」と供述する。

 

シドの検視の結果、ミゲルの腹部には3カ所の刺し傷があり、致命傷となった三つ目の刺し傷だけが刃の向きが上下逆になっていたこと、シャツに小さな丸い焦げ跡が付いていたことが明らかになる。また、腰にはなぜか床擦れのような跡が。ミゲルに病歴はないので妙だ。それに、ミゲルは刺された後もしばらく部屋中を動き回っていたようだが、床の血痕はどれも真上から垂れた滴下血痕で、誰かと争ったとは思えない。それに、電話に手が届いたはずなのに、彼がなぜ助けを呼ばなかったのかも謎だ。マックは、この事件を殺人と呼ぶには疑問があるとバルガスに話す。

 

その後、ミゲルのシャツの焦げ跡は、麻薬検査に使うマルキス試薬によるものと判明。毒物検査では、ミゲルの血中からクロナゼパムが出て、酒の霧を浴びながら踊れる「ミストキューブ」と言われるクラブのアトラクションで多量のアルコールを吸入していたことも分かってくる。
ダニーとフラックはクラブへ。用心棒の話から、前夜、ミゲルが常連客レオともめていたと知った二人はレオ本人に事情を聞こうとするが、ちょうどその頃、クラブ内で女性にドラッグを渡していたレオは、ダニーたちに気付いて慌てて逃走。女性を人質にとってミストキューブに火を付け、炎の中に立てこもるという大立ち回りを演じる。そこでダニーは、機転を利かせて心理戦を展開。ひるんだレオを取り押さえることに成功する。
署でジョーによる取り調べを受けることとなったレオは、マルキス試薬を使って客の持っている麻薬が偽物だと教え、代わりに自分のドラッグを売っていたこと、「クラブで商売するな」とミゲルに言われて彼ともみ合いになったことは認めるが、そのまま帰ったと主張。そんな中、ホークスの調べにより、現場から採取された透明な結晶は、ミゲルの部屋には存在しないソーラーパネルの原料と分かる。

 

一方、エヴァがミゲルの遺体を引取りに娘ともどもモルグにやって来る。しかし、防腐処理の段階で一週間程前に首を絞められた跡が表れたため、CSIは彼女の反対を押し切って遺体の引渡しを延期。そして、恋人でありながら彼の首の絞め跡に気付いていなかったのは不自然として、ジョーとリンジーはあらためてナタリアを問い詰める。けれども、彼女は三日前まで一週間ほどマドリードに滞在していたとのこと。それを、後にバルガスが裏付ける。

 

やがて、現場から12ブロック先で、凶器のナイフが見つかる。ホークスの調べで、付着していたのはミゲルの血痕だけと判明。アダムは、ソーラーパネルの粒子に付着していたわずかな血痕が、犯歴者でホームレスのヴァーン・ジャクソンのものであることを調べ上げる。署に呼び出されたヴァーンは、「ミゲルのことは知らない」とシラを切って殺害を否定。しかし、ダニーとフラックから「殺害現場にいた証拠がある」と詰め寄られると観念し、「一週間前、ミゲルに金を払うから殺してくれと頼まれ首を絞めたが、怖くなって途中で止めた」と白状する。

 

ミゲルの死が殺人ではなさそうだと悟ったバルガスは、マックに彼の父親の死にも自殺の疑いがあったことを打ち明ける。遺体はプールの底から見つかったが死因は特定できず、エヴァが殺した、あるいは自殺ではないかという噂が立ったという。結局、検視官は事故死と判定。それを境にすべての噂は止んだらしい。マックとバルガスは、ミゲルも父親と同じように自殺したのではないかと見て、再びミゲルの部屋へ。床や凶器の血痕、ミゲル自身の指紋などを確認し、彼が自分を2度刺した後、床に落としたナイフを拾い上げてとどめの一刺しを加えたものと確信。マックは、ミゲルが孤独に鬱病と闘っていたのだと悟る。クロナゼパムは、幻覚剤としての効果を期待して用いたものではなく、鬱病の治療のために使われたものだったのだ。

 

バルガスは、ミゲルの死が自殺である可能性が高いとエヴァに告げるが、彼女は事実を受け入れようとせず息子の自殺を否定。一方で、署に連行されたナタリアはマックに真実を告白する。「ミゲルは自分に背を向ける母と離れ新たな人格と生活を構築するためアメリカに来たが、実際は床擦れができるほどの鬱症状でベッドから出られず、ついに自殺を決意した」と。母親が父親の自殺を恥じて事故死に偽装したことを知っていたミゲルは、自分の死についても他殺に偽装してほしいとナタリアに頼んだのだ。何度も断ったものの、強いミゲルの訴えに負けて彼の頼みを聞き入れることにしたというナタリア。当日、やはり自殺を止めようと考え直してアパートへ駆けつけたものの間に合わず、仕方なしにミゲルに言われた通り現金とナイフを持ち去り、ナイフを捨てたのだ。
「法には背いたがミゲルのためには正しいことをしたと信じている」と涙ながらに語るナタリアの言葉を聞いたエヴァは、そのすべてを肯定し、「ミゲルは幼い頃から父親と同じ目をしていた。もし自分の子ならどうした?」とジョーに尋ねる。「たぶん、ぎゅっと抱きしめて話さなかった」とジョー。エヴァは、事の成り行きを心配そうに見つめている娘のそばへ行き、彼女をしっかりと抱きしめるのだった。


【豆知識】
モッソス・デスカドラ

カタルーニャ自治州警察のこと。スペインの準軍事組織(国家憲兵)であるグアルディア・シビルおよびスペイン国家警察隊の持つ警察機能のほとんどを引き継いでいる。
バルガスは、モッソス・デスカドラの鑑識主任という設定。

 

刑事共助条約
一方の締約国が他方の締約国の要請により、中央当局間で刑事事件の捜査、訴追等に必要な証拠を提供する等の連絡を直接行うことを規定する条約のこと。
今回、バルガスはこの刑事共助条約に基づいて現場に入った。

 

宇宙家族ジェットソン
アメリカで放映されていたハンナ・バーベラ作の人気アニメ。「原始家族フリントストーン」の未来版ホームコメディ。
霧状のアルコールを吸わせるというクラブのアトラクションの発想を、ダニーは「まるで『宇宙家族ジェットソン』」と表現した。

 

【決めゼリフ】
「どう聞けばベストかな? 絶対ヘマしない人に、あー、ヘマしたか?って」by アダム

マルキス試薬をマックが現場でこぼしたのではないかと疑うアダム。アタフタぶりが相変わらずカワイイ。

 

【ゲスト出演者】
エヴァ役は、「Lの世界」のマリーナ・ファーラー役や「4400 未知からの生還者」のアラーナ・マレーヴァ役などでおなじみのカリーナ・ロンバード。

 

【鑑賞MEMO】
モッソス・デスカドラがNYPDと協力

今回は、スペイン・カタルーニャ自治州警察「モッソス・デスカドラ」から鑑識主任バルガスがやって来て、事件の捜査に協力するという珍しい筋立て。くせ者の臭いを漂わせていたバルガスだったが、実はなかなか公正な人物で、最終的には、マックと一緒に現場に戻りミゲルが自殺だったことを立証した。二人のコンビネーション、見ていてなかなか心地よかった。

 

一方で、自殺したミゲルの母エヴァと、それに応対するジョー、この二人の演技も良かった。「自殺は罪か?」という重いテーマだけに感情表現が難しいところだが、エヴァ役のカリーナ・ロンバード、ジョー役のセラ・ウォード、ともに表情だけでも十分に魅せてくれた。

 

そして、リンジーがスペイン語を勉強していて、ルーシーに教えているというのも興味深い小ネタ(しかも、将来それをダニーの悪口を言う時に活用しようとしている!?)も登場した。ダニーは、「バイリンガルが流行ってる?」と言っていたが、そう、ニューヨークは語学に長けたメンバー揃い。シーズン5の#19「断絶」で、今は亡きジェシカが流暢なフランス語を、フラックがゲール語を、シドがリトアニア語を披露してくれたことが思い出される。
ちなみに、今回のスペインのことわざ「Poco a poco hila kavieja ei copo.」は、日本語の「雨だれ石をうがつ」と同じ意で、力なき人でも、長い間根気よく努力をすれば最後には成功するという意味。

2012.3.24|CSI:ニューヨーク7、エピソードガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

ナタリアは、エヴァの娘なんですか?
それともミゲルの恋人?

読んでいて、分からなくなりました(^_^;)

特に最後の、[娘を抱きしめた]という箇所(^-^;
[ナタリアを抱きしめた]の方が分かりやすいと思います(*^▽^*)

投稿: サリア | 2013.04.17 20時15分

ナタリアはミゲルの恋人で、エヴァの娘とは別人です。
エヴァは娘と一緒にスペインからやって来ました。
最後の場面で抱きしめたのも、ナタリアではなく娘の方。

投稿: G | 2013.06.10 21時19分

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