CSI:投稿ラボ

海外ドラマNAVI

WEEKLY NEWS

COLUMN/REPORT

About CSI:について

Category カテゴリー

Writers プロフィール

このコラムはこんなライターの皆さんが書いてます。

LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 2月25日(土) #20「自我の迷宮」

M9_20ある夜、デイド大学の露天スパで女子大生コリン・パーマーが刺殺される。第一発見者は、コリンの寮のルームメイトで、直前までスパで一緒だったモニカ・ダウ。「誰かに見られている気がする」と気味悪がった彼女が警備員を呼びに数分間スパを離れた間に事件は起きたという。その後、防犯カメラに映っていたコリンの恋人のジャレッドが捜査線上に浮かび上がるが、「ただ見ていただけ」とジャレッドは犯行を否定する。

 

ウルフとウォルターは、コリンとモニカの寮の部屋を調べる。個室は三つあり、一つはコリン、一つはモニカの部屋。もう一人、アレクシス・テイモアというルームメイトがいるようだが彼女の姿は見えない。そんな中、コリンの手に皮膚の炎症があったことが判明。調査の結果、コリンのパソコンのキーボードに毒性の強いタリウムが塗られていたことが確認され、コリンは以前から命を狙われていたことが分かってくる。パソコンのそばには「友情の印にパソコンを贈るね」というメモが残されていた。
ホレイショとトリップはモニカを取り調べ、彼女の筆跡を問題のメモと比較するが一致せず。けれどもモニカは、コリンにパソコンが贈られた時期を大きく言い間違えるなど、どうも様子がおかしい。現場で初めて会った際にもモニカが忘れっぽかったことを覚えていたホレイショは、彼女は記憶障害を患っているのではないかと推測する。

 

トリップはコリンに絵の指導をしていた大学の招聘画家ウィリアム・オズロに会いに行き、日頃のモニカの様子を尋ねるが、彼は間近にせまったモニカの展覧会のことで頭が一杯らしく、有力な情報を提供するどころか、勾留されているモニカを展覧会に出席させる方法はないかとトリップに聞く。トリップはカリーにモニカのポリグラフテストをさせることに。その結果、やはりモニカは記憶障害を患っている可能性が高いと分かる。

 

やがて、コリンに贈られたパソコンは大学のリサイクル品であることが分かるが、現金払いだったため購入者の特定には至らず。けれども、コリンの刺し傷に付着していた銅が混ざった特殊な油性絵の具が手がかりとなり、画学生のペリーが捜査線上に浮上し、彼のパレットナイフが凶器と確認される。しかし、ペリーには犯行時刻に完璧なアリバイが。どうやらペリーは、真犯人にハメられそうになったようだ。

 

捜査は振り出しに戻り、CSIはもう一人のルームメイトのアレクシスから手がかりを探ることに。モニカによると、アレクシスは寮に住んでおらず、恋人と一緒にアパートに住んでいるということだが、アパートの住所はおろか恋人が誰なのかも分からない。恋人の痕跡を見つけるべく、アレクシスの寮の部屋を捜索したデルコとウルフは、抗うつ剤のパロキセチンを発見。さらに、彼女のベッドに精液のシミを見つける。
後の分析で、精液の主はジャレッドと判明。あらためて取り調べを受けることとなったジャレッドは、一度だけアレクシスのベッドでモニカと寝たことを告白し、その際のモニカはまるで別人のようだったと話す。もしや、モニカはジャレッドへの思いから、恋敵であるコリンを殺害したのだろうか?

 

そんな矢先、「寮の部屋に侵入者の気配がある」とモニカからホレイショに連絡が入る。さっそくホレイショはデルコとともに寮へ。ナイフで切りつけられて傷だらけのモニカを見つける。モニカは襲われた時のことを覚えていないらしく、ひとまずローマンが彼女の傷を調査。その結果、モニカ本人による自傷行為と判明。さらに、モニカの社会保障番号が偽物と分かり、彼女は実在しない人物であることも明らかになる。ホレイショは、モニカの傷が右利きを示していることに着目。左利きであるモニカは乖離性同一性障害により生み出された交代人格で、彼女を切りつけたのは右利きの主人格ではないかと推察する。それが事実なら、彼女の記憶障害の説明もつく。

 

やがて、アレクシスの抗うつ剤を処方した薬局経由で彼女のアパートの住所が分かり、デルコ、ウォルター、トリップは現地へ。アレクシスは留守だったものの、部屋にあった日記が証拠となり、やはりモニカは乖離性同一性障害を患ったアレクシスの交代人格であることが分かる。アレクシスは5歳の時に両親を飛行機事故で失い、その悲しみから逃れるためにモニカという優等生の交代人格を生み出したのだ。ホレイショはこの事実をモニカ本人に説明。主人格であるアレクシスを呼び出して話を聞くことにする。
その後、アレクシスのアパートで行われた人格交代の試みは成功。心理学者の助けを借りて現れたアレクシスは、「モニカの出現時間が多くなり、自分が追いやられてしまうことを恐れて彼女をナイフで襲った」と話し、「コリンは唯一アレクシスとモニカの秘密を知っていた人物で、すべてを知りながら助けようとしてくれていたかけがえのない友人。彼女を殺したりはしない」と主張。「大学に入った頃から抗精神病薬のジプラシドンが効かなくなっていたことから、コリンは医者を替えて新しい処方箋をもらうようアドバイスもしてくれた」と語る。もしかすると、アレクシスの薬に事件の鍵が? トラヴァースが薬を調べた結果、中身が砂糖に入れ替えられていたことが明らかに。さらに、砂糖に混ざっていた陸上トラックの塗装面の痕跡が決め手となり、薬を入れ替えたのはジャレッドと分かる。
ナタリアとトリップは、さっそくジャレッドを署に呼び出して尋問。ジャレッドは、ウィリアム・オズロに「月500ドルやるからすり替えろ」と頼まれたと釈明する。ということは、犯人はオズロ? ホレイショとデルコは大学に出向いてオズロの着衣にスパの水に含まれる塩素の付着を確認。例の「友情の印にパソコンを贈るね」というメモの筆跡も証拠になると詰め寄られたオズロは、モニカの絵に惚れこんで彼女を大学へ入学させようとしたが、アレクシスが現れて「私を消してしまうつもりだろう」と猛反発されたことや、モニカとアレクシスをルームメイトにすることを提案し、モニカの身分証を偽造して“2人”を入学させたこと、モニカとアレクシスの秘密を知るコリンがアレクシスに治療を勧めた行為を「モニカの才能を潰そうとしている」と判断して殺害したことを認めるのだった。

 

事件解決後、アレクシスの受け入れ先の病院を探したデルコは、彼女に自分の電話番号を手渡すと、今後も力になると約束する。また、ホレイショはモニカの作品がアレクシス・テイモアの作品として展覧会に展示されるよう手配。会場に駆けつけ、「おめでとう」の言葉をアレクシスに贈るのだった。


【豆知識】
精神疾患に苦しんだアーティストたち

「精神を病んでいた巨匠は少なくない」とオズロが話していたのは事実。たとえば、ミケランジェロは鬱病、ゴッホは双極性障害、ポロックはアルコール依存症、ムンクは統合失調症を患っていたとされている。

 

【決めゼリフ】
「『俺はベッドじゃ100点』だって。ベタだよな」by ウルフ

違う! そっちの“ベタ”じゃなくて“ベタベタ”のこと。マヌケな勘違いをするくせに、ベタベタの原因がタリウムではないかとすぐに気付くウルフ。そのギャップが魅力!?

 

【ゲスト出演者】
モニカ役は、「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」のシェリ役のクリスティーナ・アプガー。
ジャレッド役は、「デスパレートな妻たち」のダニー役のボー・マーショフ。
オズロ役は、「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」で写真館のロバートを演じていたジョシア・アーリー。

 

【鑑賞MEMO】
ウォルター、本領発揮

今回、事件解決の鍵となった証拠の一つが銅の混ざった油性絵の具。……となったら、美術品の専門家であるウォルターの出番。しっかり、得意分野で力を発揮してくれた。さすが!

 

ストーリーの方は、誰が犯人なのか最後まで分からないというスリリングな展開。どう見ても怪しげなモニカだったが、ホレイショは早い段階から彼女の記憶障害を見抜き、彼女の無実をどこかで確信していた模様。エンディングでは、展覧会の作品の出品者をアレクシスの名前に変えるといった配慮も見せ、今回も“ホレイショらしさ”をアピールしてくれた。

 

デルコにも、アレクシスの今後のフォローを買って出るという見せ場が。自身にも頭を撃たれたせいで記憶障害を患った経験があるだけに、アレクシスの辛い立場には人一倍共感するところがあったのかもしれない。

 

モニカ/アレクシスを演じたクリスティーナ・アプガーの好演も光った。モニカの時には髪をいじり、アレクシスの時には髪を束ねて耳をいじり……と、利き腕の違いのほかに癖の違いも織り交ぜながら、2つの人格をきっちりと演じ分けていた。ただ、モニカ/アレクシスについて一つ疑問が残る。あの日記帳だ。アレクシスはモニカの存在を知っていたからいいとして、アレクシスの存在を知らないモニカは、アレクシスの筆跡と文章をどう解釈していたのだろうか?

 

なお、今回のエピソードの原題はローリング・ストーンズの1966年のシングル「Paint it Black」(邦題『黒くぬれ!』)からの引用。興味のある人は、歌詞を見てみるとなぜこの曲名をエピソードのタイトルにしたのか理解できるかも。

2012.2.25|CSI:マイアミ9、エピソードガイド|コメント(0)トラックバック(0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209357/54069295

この記事へのトラックバック一覧です: 2月25日(土) #20「自我の迷宮」:

コメント

コメントを書く