CSI:投稿ラボ

海外ドラマNAVI

WEEKLY NEWS

COLUMN/REPORT

About CSI:について

Category カテゴリー

Writers プロフィール

このコラムはこんなライターの皆さんが書いてます。

LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 9月10日(土) #21「時の止まった家」

Lv10_21週末に結婚を控えたブレンダとその友人のジュリーとクレアの3人が、飲酒しながらジュリーの運転で砂漠の道路を車で爆走。反対車線に出て前を走っていたトラックに追いついて並走、調子に乗ったブレンダがトラックの運転手に自分の胸を見せていると、そこに対向車が! 慌ててハンドルを切って道路を逸脱した3人の車は砂漠に突入し、居合わせた女性をはねる。明かり一つない真っ暗な砂漠を、懐中電灯を手にさまよっていたその女性。一体にそこで何をしていたのか?


女性の身元は、彼女の友人であるブラスが知っていた。名前はジャネット・マーシュ。3年前、「仕事を終えて深夜に帰宅したところ、夫マイク、長女エミリー15歳、長男アンディ7歳の姿が消えていた」と警察に通報してきた女性だ。当時の捜査では、乗り捨てられた夫の車の座席から夫のほか長女の血痕が見つかり、大けがを示唆する量の血液が付着したアンディのパジャマも発見されたが、ほかに有力な証拠はなし。ブラスが怪しいと睨んだジャネットの弟ビルにも完璧なアリバイがあったため、以来、迷宮入りになっていた。そのため、ジャネットは今も夫の車の発見場所付近を毎晩のように訪れ、失踪した家族を捜し続けていたのだ。

 

幸い、ジャネットのケガは重傷ではなく、数時間で退院できることに。ジャネットは、時々息子アンディの幻覚を見ていることや、霊能者の「水に近い地上にアンディがいる」という言葉に従って、地下に泉がある夫の車の発見場所付近の捜索を続けていたことを、退院直前、ニックに話す。

 

ラングストンとグレッグは砂漠の事故現場を調べ、血痕が付着した懐中電灯を見つける。おそらく、ジャネットが事故の際に手にしていたものだろう。そして、その後の調べで、懐中電灯には古い血液と組織も付着していたことが判明。DNA鑑定により、それがアンディのものと確認され、懐中電灯がアンディ殺害の凶器である可能性が濃厚となる。ニックとグレッグはジャネットの家の家宅捜索を行うことにし、ブラスはその間、ジャネットをランチに連れ出す。
程なくして、ラングストンもジャネットの家に合流。ニックと一緒にガレージを捜索するうち、屋根裏に置かれていたトランクの中に側頭骨の鈍器損傷により亡くなったアンディの白骨死体を発見する。凶器の懐中電灯、そして自宅から見つかった遺体…。キャサリンとラングストンはジャネットの犯行を疑い、エクリーもまたジャネットが第一容疑者だと主張。彼女の無実を信じるブラスに代わって、エクリーはニックと一緒にジャネットを取り調べる。ジャネットは、アンディの遺体がずっと自宅にあったと知ってショックを受けている上に、自分が容疑者扱いされていることに憤慨するが…。

 

ラングストンは、アンディの遺体が入れられていたトランクの指紋を採取。父親マイクの指紋のほか、身元不明の指紋が一つ付着していたことが分かる。グレッグは、それを長女エミリーの部屋から押収した記念の手形プレートの指紋と照合。その結果、エミリーがホープ・ウィルソンという別人になりすましてネバダ州のリノで暮らしていることが明らかに。さっそくブラスはリノに行き、エミリーを逮捕。3歳になる彼女の息子コナーとともに署に連行する。そして、エミリーを取り調べると同時に、彼女の夫とされている人物の素性を調査するうち、衝撃的な事実が判明する。何と、ホープ・ウィルソンことエミリーの夫であるダグ・ウィルソンは、エミリーの父親、つまりジャネットの夫のマイクだったのだ!
やがて、署にはマイクが出頭し「私が息子を殺した」と大声で主張する。署内に居合わせたジャネットは、そのマイクの言葉を耳にするなり、そばにいた警官に体当たりして彼の銃を奪い、「父親のくせに子どもを殺すなんて!」と叫びながらマイクに向けて発砲。別の取調室にいたエミリーもその惨事に気付き、慌てて撃たれた父親に駆け寄るが、マイクはそのまま亡くなってしまう。

 

その後、エミリーとコナーのDNA鑑定の結果が出て、コナーの父親はジャネットの弟でエミリーにとっては叔父にあたるビルと判明。この事実と、父親の死という現実を突きつけられたエミリーはようやく重い口を開く。
実は、エミリーは3年前、ビルから繰り返し性的虐待を受けていたというのだ。エミリーは「もう叔父さんに家に来てもらいたくない」と母親に訴えたが、普段から娘と折り合いが悪かったジャネットは「恩知らず」と一蹴。そんな中、エミリーはビルの子を身ごもった。そしてある晩。両親の留守中にやって来たビルは、またしてもエミリーに…。自室の照明を消して懐中電灯の明かりで本を読んでいたアンディは、エミリーの部屋からすすり泣く声が聞こえるのに気付いて様子を見に行き、ビルがエミリーにキスするのを目撃。ビルが帰った後、まだ手に持っていた懐中電灯でエミリーの顔を照らしながら「ママに言いつけてやる」と大声でわめき散らした。母親に知られたら自分が責められると思って逆上したエミリーは、まぶしく自分を照らす懐中電灯をアンディの手から取り上げると、それで思わずアンディの頭を殴打。図らずも自分の手で弟を殺してしまったのだ。そしてエミリーは、帰宅したマイクにすべてを告白。ジャネットが普段からエミリーに厳しくアンディだけを可愛がっていたことを認識していた父娘は、アンディを殺した上にビルの子を妊娠したエミリーをジャネットが許すはずがないと考え、アンディの遺体を屋根裏のトランクに隠して家を出ると、車に血痕を残すなどの偽装工作をして行方をくらました。それが事件の真相だった。

 

結局、エミリーは不起訴となり、エミリーをレイプしていたビルは逮捕されることに。そして、夫殺しの罪でビル同様逮捕されたジャネットは、「いつかエミリーに許してもらいたい」という言葉を残し、ブラスが見守る中、連行されて行くのだった…。


【決めゼリフ】
「いつもこういう現場は一人なんです。『人気のない脇道』。いるのはコヨーテだけ。最初はふて腐れてたけど、今は落ち着きます」by グレッグ
捜査の合間にラングストンに言った何気ない一言。グレッグの成長ぶりが感じられる。

【ゲスト出演者】
ジャネット役は、「デクスター ~警察官は殺人鬼」のサリー役などで知られるジュリア・キャンベル。ビル役は、「V」のマーカス役のクリストファー・シャイアー

 

【鑑賞MEMO】
ねじれのあるプロットが秀逸

母親が家族殺しの犯人!? 夫のマイクが娘エミリーと夫婦に!? ではマイクが犯人!? という展開の中、最終的には、エミリーが弟アンディを殺したことが明らかに。しかも、エミリーが母ジャネットの弟ビルにレイプされて妊娠・出産したという事実まで判明するという、ねじれのあるプロットが秀逸だった今回のエピソード。ジャネット役のジュリア・キャンベルの熱演で、悲劇に見舞われた母親の苦悩と絶望が見事に描き出されたが、結局は、そんな彼女が娘と向き合おうとしてこなかったことが、一家崩壊の出発点となっていたという点がミソだ。

 

そして今回、何と言っても良い仕事をしたのがブラス。認知症を患う被害者の祖母のお茶の誘いに乗るシーンが記憶に新しいが、今回もそんな彼の義理堅い性格がよく表れていて。ジャネットとの会話の中で娘エリーに話が及んだ直後、「諦めるのと忘れるのは違う。忘れることも大事だ」という含蓄のあるセリフを残していたのも印象的だった。

 

また、ニックはソフトな一面をアピール。変人扱いされていると嘆くジャネットに対しては包容力を見せ、エミリーの息子コナーのDNA採取では、キャンディをうまく使ってそれとは気付かせない方法をとるあたりがさすが。一方、むごたらしいアンディの遺体を前にロビンスが言葉を失うシーンは、短いながらもロビンスのやりきれない感情が凝縮されていて胸に響いた。

 

先日の#18「ラボの事件簿」のようなコメディタッチのエピソードもいいが、今回のようにズシンと重くエッジの効いたエピソードも「CSI:科学捜査班」も魅力なのだと再認識させられる。

2011.9.10|CSI:10 科学捜査班、エピソードガイド|コメント(0)トラックバック(0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209357/52696439

この記事へのトラックバック一覧です: 9月10日(土) #21「時の止まった家」:

コメント

コメントを書く