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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 5月14日(土) #6「破壊的トラウマ」

Lv10_06木曜の夜、匿名の通報が警察に寄せられ、路地で暴行を受けたトミー・ベイカーという青年が病院に搬送される。ブラスは現場にいた娼婦に話を聞くが、彼女は別の男と一緒にいただけで、事件には関わっていない様子。証拠採取のため病院にトミーを訪ねたニックは、「出て行け!放っておいてくれ!」と激しく拒絶され、カメラまでたたき壊されてしまう。仕方なく、ニックは医師の診察が終わり次第病院に戻ることにし、キャサリンがいる現場に合流。血の付いたクリストフォロのメダイや精液、血痕などの証拠を採取する。
その後、トミーが自主退院。朝になって、ニックはトミーの自宅へ向かう。そこにはトミーの母親がいたが、酒に酔っていて話にならない。やがて、トミーの兄のマークが帰って来て、母親の姿を見るなり彼女を追い出す。その間に、ニックはトミーの部屋をノック。応答がないのでドアを開け、トミーが不在であることを知る。マークはニックの問いかけに対し、「トミーは帰宅後シャワーを浴び、無言のまま出て行った」と渋々答えるが…。

 

一方、この路地からほど近いスミス電器店で火災が発生。経営者のウェイン・スミスが店内で焼死体となって発見され、ラングストンとグレッグが現場に向かう。ウェインの上半身には2カ所の銃創が。店内の防犯カメラのテープは抜き取られており、射殺犯が証拠隠滅のために放火した可能性が高いと分かる。
グレッグは、凶器と思われる22口径の銃、白い何かの破片のような微細証拠をレジの引き出しの中に発見。引き出しの裏に、盗難に備えておとりの紙幣の番号が書き込まれているのを確認する。また、ラングストンは、店の事務室の窓が犯人の侵入口と見て指紋を採取。事務室内では貴金属が多数入ったかばんも見つかり、ウェインが電器類の販売だけでなく、盗品を売りさばく裏稼業を行っていたことも分かってくる。おそらく犯人は、ウェイン自身のことも店の内部のことも、そして裏稼業のことも、すべて知っていた人物だろう。

 

やがて、路地で採取された精液にトミーのものらしき血液が混じっていたことが分かり、トミーがレイプされていた事実が明らかになる。キャサリンは、病院に出向いてトミーを担当した看護師を訪ね、薬物検査用に採取されたトミーの血液サンプルを預かる。
ニックはブラスの紹介を受け、被害者支援センターのエイプリル・マーティンを訪ねる。そして、男性がレイプされたケースについて、彼女に助言を求める。エイプリルは、“CSIは死者をあざ笑う者”と偏見を持っている様子で、当初ニックに批判的な態度を取るが、最終的には「親身になって『助けたい』という気持ちを伝えることが大事」とアドバイス。自分の名刺をニックに渡す。

 

ロビンスはウェインの検視を行い、火災が引き起こされた際、まだ息があったことや、顔面には平手打ちされたことを示すアザが残っていたこと、死ぬ前に女性とセックスしていたことなどを明らかにする。

 

グレッグは、盗品捜査課に問い合わせをし、電器店のかばんの中にあった貴金属との関連を調査。ガールズ・クラブに勤務するパム・ハリスから盗まれた指輪が含まれていたことを突き止め、ヴァルタンとともにクラブに出向く。そして、パムの供述から、ウェインは同じクラブに務めるアンジェラの交際相手だと知る。アンジェラは、ウェインが亡くなったと聞かされて動揺を見せるが…。

 

その後、衝撃的な事実が発覚する。なんと、路地で採取された精液はウェイン・スミスのものと分かったのだ。要するに、トミーをレイプしたのはウェインということ。こうして2つの事件が1つにつながる。ニックは、トミーが自分を辱めたウェインに復讐したのではないかと推測するが…。

 

やがて、電器店の燃えかすの中から見つかった防犯カメラのテープのうち、一部が再生可能と判明。それをチェックした結果、トミーが電器店に侵入し、クリストフォロのメダイを盗んでいたことが分かる。なぜ、トミーがメダイを!? キャサリンとブラスは、ウェインと2人暮らしで一緒に電器店を手伝っていた妹のジェスに情報を求める。彼女は、トミーには見覚えがないと供述し、「私がやった」と兄の殺害を自供し始める。彼女は自分を執拗なまでに束縛し、時には暴力も振るう兄を憎んでいたとのことだが…。
その頃、キャサリンはジェスの部屋を調査していた。そして、デジタルカメラの記録から彼女がジェスの恋人だと知り、それをすぐさまブラスに報告する。ブラスは、さっそくジェスを追及。ジェスは、兄から逃げてトミーと結婚するつもりだったことを告白し、当座の金が必要だとレジの売り上げを盗み、駆け落ちの準備を進めていたことや、母の形見であるクリストフォロのメダイを持ち出すのを忘れたと気付き、トミーに店まで取りに行ってもらったことなど、事の経緯を説明する。
調べは進み、店の事務所の窓にはジェスの指紋が付着していたことが判明。CSIはトミーとジェスが共謀してウェインを殺害したものと見て、街でトミーの身柄を確保して署に連行。ニックが彼を取り調べる。まずは被害者支援センターのエイプリルの名刺をトミーに差し出し、「あの路地で何があったのかは分かってる」と切り出すニック。ジェスがウェインを撃ったと自白したと聞かされたトミーは、レイプ説を否定した上で、「自分がウェインを撃った」と自供するが、その直後にトミーの逮捕を知った彼の兄マークが署にやって来て、「俺が殺して放火した」と言い出す。弟がウェインにレイプされたと気付き、復讐したのだと。
これで、自白した者は3名。やがて、電器店にあった燃えたマッチのDNAから、放火をしたのはマークであることが確認されるが、ウェインを撃ったことに関する彼の供述は矛盾だらけ。それを追及されたマークは、自宅から姿を消したトミーの行方を探してウェインの電器店に辿りついた際、撃たれたウェインを発見し、トミーの犯行だと思い込んで店に火を点けたことを認める。
では、ウェインを撃ったのはジェスかトミーのどちらかなのだろうか? そんな矢先、エイプリルがニックに会いにくる。トミーと面会した彼女は、彼にはウェインを殺せないと確信したとのこと。その頃、ホッジスは、店のレジに残されていた白い微物が、スノーホワイトのマニキュアが塗られたネイルチップのかけらだと分かったとグレッグに報告。グレッグは、ガールズ・クラブのアンジェラのネイルを思い出し、彼女がウェイン殺害犯だと気付く。そして、ヴァルタンとともにクラブへ急行。電器店のおとりのお札を持っていたことが決め手となり、彼女がウェインを撃った犯人と分かる。
アンジェラは、貴金属強奪を手伝ったことに対する分け前を店でウェインに要求した時に、彼に銃を向けられたことや、それを払いのけたらウェインが誤って自分を撃ってしまい、彼が手放した銃をとっさに拾って1発撃ったこと、レジの金を分け前として持ち去ったことなどを認める。

 

こうして事件の真相が明らかになり、ジェスもようやく真実を語る。兄のウェインが異常な愛情から自分に処女でいることを強いていたこと、ウェインが帰宅した後、トミーに電器店までクリストフォロのメダイを取りに行かせたが、帰宅したウェインがトミーとの関係に気付いて激怒。自分は携帯電話を取り上げられ、部屋に閉じ込められていたため、彼が銃を取りに電器店に戻ったことをトミーに伝えられなかったこと等々。ジェスは、トミーがウェインを殺して電器店に火を点けたのだと思い込み、彼をかばうために「自分がやった」と嘘の供述をしていたのだ。

 

結局、放火当初にまだウェインが生きていたことからマークは過失致死罪で起訴され、潔白が証明されたトミーの方は釈放される。けれども、いくら嫌疑が晴れたとはいえ、トミーの心が晴れるわけではなかった。トミーは、親身になって力になろうとするニックの前で、ウェインにされたことをついに言葉にする。「電器店でウェインと鉢合わせし路地まで逃げたが捕まってしまい、彼から『2度と立ち直れないようにしてやる』と銃を突きつけられてレイプされた。恐ろしくて抵抗できなかった」と…。ニックは、「自分を責めちゃだめだ」とトミーを励ますと同時に、「ジェスとの愛が本物ならきっと乗り越えられる」と助言する。しかし、トミーは自分の釈放を待っていたジェスの顔をまともに見ることができず。彼女を拒絶し、1人署を出て行く。事情も知らず、去っていくトミーの背中を泣きながら見送るジェス。ニックは、事件が2人の関係を変えてしまったことに心を痛めずにはいられないのだった。


【豆知識】
パーランプ

ラスベガスの北西約90キロに位置する街。今回、登場しなかったサラは、このパーランプで5重殺人の捜査に当たっているという設定だった。

 

クリストフォロのメダイ
3世紀の殉教者の1人である聖クリストフォロ(クリストフォロス、クリストファーとも言う)のメダイ(メダル)のこと。メダイは、クリスチャンがお守りのように持っている用具の1つ。
クリストフォロのメダイは、映画『グリーンマイル』にも、ジョン・コーフィが付けていたネックレスとして登場している。

 

高慢と偏見とゾンビ
ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」の物語をベースに、セス・グレアム=スミスがゾンビ版にアレンジした小説。近々、映画化もされる予定。
ホッジスはエクリーと読書仲間らしく、「高慢と偏見とゾンビ」に関してはエクリーから一目置かれているとウェンディに説明していた。

 

【決めゼリフ】
「ジェスには知らせてないし知らせる気もない。話すかどうかは君次第だ。ジェスと君の愛情が本物ならきっと乗り越えられる」 by ニック

辱めを受けて傷つく若者の力になろうとする、心優しいニックの一言。

 

【ゲスト出演者】
トミー役は、「デスパレートな妻たち」のザック・ヤング役でお馴染みのコーディ・カッシュ。
マーク役は、「CSI:ニューヨーク6」の#5「傷」にニック役でゲスト出演したブライス・ジョンソン。
ウェイン役は、「The OC」のマット・ラムジー役のジェフ・ヘフナー。
エイプリル役は「プリズン・ブレイク」でマリクルーズ役を演じたカミーユ・グアティ。

 

【鑑賞MEMO】
被害青年に心を寄せるニック

恋人の兄に復讐目的でレイプされてしまったトミー。彼の表情から、何か恥じているようだと感じ取っていたニックは、レイプの事実が判明すると被害者支援センターへ。何とかしてトミーの力になろうと、親身になって対応に当たった。それもそのはず、ニック自身にも性的虐待の過去があるのだ(シーズン2で、幼少時にベビーシッターから性的虐待を受けたことを告白している)。ニックには、トミーの受けた恐怖と辱められた辛さ、事情を知らないジェスを拒絶するしかなかった無念の思いが、痛いほど伝わってきたに違いない。エンディング、去っていくトミーと、そんな彼を切なく見つめるジェスの姿を見守るニックの表情には、やり切れなさがあふれていて…。
また、今回ニック絡みでちょっと気になったのが、被害者支援センターのエイプリル・マーティンの存在。彼女、CSIを良く思っていないようだったけれど、その言い分も分からないでもない。CSIは、しばしば悲惨な事件をブラックジョークで語ることがある。そうでもしなければ、毎日、毎日の仕事に耐えていけないのだ。けれども、ニックという真面目な捜査官に会い、彼女の偏見も少しは薄れた様子。エイプリルとニック、何か互いに感じ合うものがあったように見えた。

 

一方で、やはりウェンディは現場捜査に興味がある様子。エクリーに現場に出たいと掛け合ったものの、却下されていたことが判明。ウェンディの望みを叶えてやりたいホッジスは、エクリーと話をしてみると申し出て彼女を喜ばせていたけれど…。今後、ウェンディはグレッグのように現場捜査官に転身できるのか!?

2011.5.14|CSI:10 科学捜査班、エピソードガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

はっきり覚えてないけど『トミーのようなケースがもし女性にあったらなんて考える?』と言ったキャサリンの言葉が印象的でした。キャサリンも以前レイプじゃないけど薬を飲まされてホテルに置き去りにされて自分でレイプ検査したことがあったような…。ほんと恥ずかしくて屈辱的でそう簡単に立ち直れないですよね。あのお兄さんももし殺されなかったら後々どう思うんだろうって思いました。自分の嫌な過去を自分の心の中に鍵をかけてしまいこむのはとてもつらい事。誰にも知られたくないけど時々誰かにわかってほしい時もある…今回は考えさせられる事件でした。

投稿: mayumi | 2011.05.17 00時12分

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