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好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 4月30日(土) #4「ラストファイト」

Lv10_04ある夜。治安の悪い黒人街のバーガーショップの駐車場で、黒人の男が何者かに向けて発砲。居合わせたパトロール警官のフィン巡査は本部に連絡後、パトカーのドアの陰からその男を射殺する。場所が場所だけに、人命に関わる一大事と判断したのだ。フィンが撃ったのは3発で、男の左の腎臓、左太股、胴体上部に命中。目撃者たちは「その人は倒れてから撃たれた。殺しだ!」と騒ぎ立て、彼らの言い分を裏付けるかのように男の遺体の下から弾が見つかる。フィンは倒れた男のところへわざわざ駆け寄り、とどめの1発を撃ち込んだのだろうか? そんな中、射殺された男は、巡査部長のスコット・ジョンソンであることが身分証で確認される。

取り調べを受けることとなったフィンは、相手の顔は見ずに撃ったと説明。相手が倒れて脅威でなくなったと感じた時点で初めて近付いたと、目撃証言とは食い違う供述をする。そして、撃った相手が巡査部長のジョンソンだったと聞かされて驚く。

 

グレッグは、バーガーショップの店員で、目撃者の1人であるデニースに話を聞く。彼女の供述にはあいまいな点があったが、とにかく「フィンがジョンソンを撃ったのを見た」の一点張り。ニックとラングストンは、フィンとデニース、どちらの言い分が正しいのか検証するため現場を調べ、薬莢が落ちていた位置から、デニースの供述の信憑性が高いと判断するが…。

 

検視の結果、死因となった1発は、背中から前へ向けて心室中隔を貫通した弾と分かるが、それが立っている状態の時に撃たれたものか、倒れてから撃たれたものかは分からず。また、体脂肪の色からジョンソンがベジタリアンだったことも明らかになるが、なぜか発砲の前に彼がバーガーショップでバーガーを2つ注文していたことが判明。これにより、彼が店で誰かと待ち合わせし、その相手のためにバーガーを注文していた可能性が高いことも分かってくる。

 

キャサリンは、フィンの相棒のダナに事情を聞く。彼女は、「フィンが3発目をどこの位置から撃ったのかは分からないが、気付いた時にはすでに彼は遺体のそばに立っていた」とフィンに不利とも受け取れる供述をする。さらに、フィンにとっては嬉しくない新たな事実が発覚する。彼がパトカーから本部に連絡を入れた際、「確保する、この黒野郎が!」と、差別発言をしていたことが、通報の記録から確認されたのだ。よくよく調べてみると、ジョンソンは新米の頃フィンと組んでいたことがあり、フィンの度重なる差別発言に対し、正式に苦情を申し立てていたことが判明。今から1年前、昇格を却下されたフィンは、かつてのジョンソンの苦情が影響したと考え、彼を逆恨みして殴っていたことも明らかになる。もしや、フィンは相手がジョンソンだと知って撃ち、復讐したのだろうか?

 

一方、バーガーショップの近くの廃校で少年の射殺体が発見され、パリでの休暇から戻ったサラが、現場のデヴィッドと刑事のモレノに合流する。死因は喉の銃創。指が1本切り落とされているところから見ると、ギャングの手口である可能性が高い。喉を撃つのは垂れ込み屋への制裁の印だ。また、現場には血染めの足跡と滴下血痕が残されており、被疑者がケガを負っていることも分かる。

 

やがて、ジョンソンは射殺される2日前からアンソニーという相手と連絡を取り合っていたことが明らかになる。射殺される直前に電話をかけた相手もアンソニー。CSIはジョンソンがバーガーショップで待ち合わせしていたのは、このアンソニーだとにらみ、試しに彼の携帯電話に電話をかけてみる。すると、電話口に出たのはサラ。そう、廃校で発見された被害者はアンソニーだったのだ。こうして2つの事件が1つにつながる。
ニックとブラスはフィンを現場に連れ出して実況検分を行う。だが、故意にジョンソンを撃ったと疑われていると思い込んでいるフィンは、腹を立ててぶち切れ、差別的な暴言を吐いたためにパトカーに連れ戻される。それでも、フィンの供述から、ジョンソンが発砲した方向が分かる。どうやら、ジョンソンが撃った相手はアンソニーを撃ったギャングだったようだ。発砲方向に残された滴下血痕から、ジョンソンの弾が標的をとらえていたことも分かってくる。
その後、サラはモレノとともに新しく導入されたデータベースを用いて、アンソニーを撃ったギャングの特定を試みる。その結果、D・ストリートキラーズが捜査線上に浮上する。

 

ホッジスは、ジョンソンの位置の下にあった弾と3つの薬莢などを分析。その結果、遺体の下の弾は脚を貫通した弾と分かる。さらに、とどめの1発と思われるフェンス際に落ちていた薬莢には、グレープゼリーの痕跡と身元不明の指紋が付着していたことが判明。何者かが、薬莢に触れた可能性が高いことが分かってくる。そう言えば、バーガーショップの店内で撮った証拠写真には、オモチャのトラックとゼリーが一緒に写っていた。どうやら、薬莢に触ったのはバーガーショップの店員デニースの息子らしい。
グレッグはデニースと息子のエイベリーに話を聞く。デニースは当初、「エイベリーは何も触っていない」と主張していたが、グレッグがエイベリーの指紋を採取、それが薬莢の指紋と一致すると、本当は息子が薬莢を拾って投げ捨てたのだと白状する。つまり、とどめの1発と思われたフェンス際の薬莢の本来の位置は、フィンがパトカーのドアの陰から撃ったことを示していたのだ。
ブラスは、とどめの1発を撃っていないことが証明されたとフィン本人に告げる。そして、実況検分での差別的な言動が問題となり、休職処分が解けないことも彼に伝え、「この先、針のむしろになるくらいなら、いっそ辞職してはどうか?」と助言する。フィンは「ジョンソンが白人だったとしても、辞めろと言うか?」という言葉を残し、落胆して署を出て行く。

 

その頃、ラングストンはジョンソンの父親を署へと案内。父親は、ジョンソンがギャングへの入会の儀式として宝石を万引きしたアンソニーのことをかばい、「必ず更生させるから許してやってほしい」と店主を説得の上、毎日アンソニーと連絡を取り続けていたという話をラングストンに聞かせる。そしてその直後、2人は駐車場からエレベーターに乗る際にフィンとすれ違う。ラングストンはフィンの表情に何か感じ取ったのか、先にジョンソンの父親をエレベーターに乗せると、フィンの車へと向かう。ところが、すでに手遅れ。フィンは拳銃自殺を図り、ラングストンの目を見ながら息絶える。

 

一方、サラとモレノはD・ストリートキラーズのメンバーを署に呼び出し、DNAの採取と靴のチェックを行う。その結果、臀部に銃創を負ったマルティネスがアンソニーを撃った犯人と判明。マルティネスは、アンソニーが警察に垂れ込むのを阻止するためだったと犯行の動機を語り、アンソニーを追っている時に突然ジョンソンに撃たれて負傷し、その直後にジョンソン自身も背後から撃たれたと供述する。

 

最期に残されたのは、果たしてフィンは相手がジョンソンだと認識した上で発砲したのだろうか、という疑問。その答えはフィン自身の眼球にあった。検死により、フィンは網膜色素変性症を患い、視界が狭まっていたことが分かったのだ。目の病気、夜間という環境、外灯の向きといった条件が重なったことを考えると、発砲相手がジョンソンだとフィンに認識できたはずはない。フィンは、ただ職務を遂行しただけだったのだ…。


【豆知識】
網膜色素変性症

時間をかけて網膜の視細胞が退行変性していき、視野狭窄などをもたらす眼下疾患。 進行度合や症状には個人差があるものの、中途失明の原因の1つとなっている。

 

【決めゼリフ】
「じゃ、悪いのは誰かな?」 by ニック

フィンは職務を遂行しただけと分かった際の一言。ジョンソンはギャングに入ろうとしている少年を救おうとした。そして、フィンは事情を知らずに職務を遂行した。では、誰が悪かったのか? ギャングのメンバー、マルティネスが悪いのは当然のことだし、差別主義者のフィンに非があったのも確かだが、今回の事件には、一言で「誰が悪い」と言い切れない難しさが…。

 

【ゲスト出演者】
フィン役は、「こちらブルームーン探偵社」のマギリカディ役などで知られるジャック・ブレシング。
デニース役は、「トゥルーブラッド」のレティー・メイ・ソーントン(タラの母親)役のアディナ・ポーター。
モレノ刑事役は、「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」のダニー・テイラー役でお馴染みのエンリケ・ムルシアーノ。

 

【鑑賞MEMO】
人種差別問題に切り込んだ秀逸なエピソード

今回は、アメリカ社会における人種差別という根深いテーマに切り込んだ内容。焦点は、人種差別傾向のある不器用なフィン巡査が、ジョンソンという黒人の同僚巡査部長を撃った背景だった。その根底に人種差別があったのか、個人的な恨みが加味していたのか、はたまた、純粋に職務を遂行しようとしただけだったのか。それを探っていく過程で、フィンの差別傾向がますます表面化していき…。見ていて、何とも考えさせられるシーンが多かった。

 

そして、今回ラングストンは図らずもフィンの最期に立ち会う状況に。死んでいくフィンを見つめるラングストンの表情。そこに何を感じ取ったのか、彼のDNA鑑定結果との関連性も深読みしたくなる。

 

個人的には、「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」のダニー役のエンリケ・ムルシアーノのゲスト出演が印象的だった。今後の登場も期待したいところだが、今のところ再登場の予定はない模様。残念!

2011.4.30|CSI:10 科学捜査班、エピソードガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

人種差別って、日本で暮らしてる限り深く理解できないんだろうなぁ。同和問題もあるけど…
今回は、警察官たちは悪くないのに悲劇的な結末だったのが、やけに重苦しく感じました。

投稿: でぶっち | 2011.05.02 00時31分

一歩間違うと街が暴動になってしまうのでしょうね。ブラス警部やエクリーがピリピリしていました。
ところで、「失踪者を追え!」とはクロスオーバーエピも作られたCSI:LVですが、
平気でモレノ刑事というキャラクターが登場するのがエ~~?って感じです。
(今に始まったことではないけれど。)

投稿: ぴんげ | 2011.05.03 10時35分

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