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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 7月10日(土) #12「ラ・マンチャの男たち」

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ガソリン・スタンドのトイレで、FBI捜査官のウィリアム・レイ・ハットフォードが凄まじい暴行を受けて死亡。目撃者のコナーは、犯人は超人ハルクのごとき巨漢の男で、血まみれのまま車に乗り込んで立ち去ったと証言する。現場に駆け付けたラングストンとキャサリンは、早速トイレの検証を開始。犯人が引きちぎったハットフォードの片腕や、得体の知れない肉片を発見する。
その後の調べで、肉片は被害者であるハットフォードのものではないと判明。また、ハットフォードはなぜかマイクロピーリングによって指紋を除去していたことも明らかになる。

署では、ブラスがハットフォードの同僚捜査官マイルズ・ベックマンとエマ・スタンリーから事情を聞く。2人はハットフォードの死に動揺を隠しきれない様子で、人身売買組織摘発のために3人でワシントンDCからベガスへ来たこと、組織の元締めの正体は不明だが、通称オス・プンホと呼ばれる人物だと分かっていることなどを明かす。また、ハットフォードが指紋を除去したのは安全対策が理由であり、彼は街に潜入して熱心に聞き込みを行っていたと話す。ニックとライリーは、今回の殺人と人身売買組織との関連性を確かめるべく、3人のオフィスへ。FBIとは到底思えない、みすぼらしいオフィスの設備に驚きながらも、数々の写真、事情聴取の録音や録画などを証拠として預かる。
その頃、ロビンスはトイレから回収された肉片に熱を加えて硬直を解き、それが上腕二頭筋であることを突き止める。不潔な針でステロイド注射をしていたためか、汚染物質が体内に入り込み、ひどく化膿している。肉片にガラスの破片が突き刺さっていたところを見ると、犯人が化膿の痛みに耐えかねて自分で自分の筋肉をはぎ取った可能性が高い。また、その後の組織検査で、肉片からはヴェルコア・ラボ社がアスリートに提供した不法薬物が検出されたことが判明。これにより、ハットフォードが過去に取り調べを行ったボディビルダー風の男、ヴィニーが捜査線上に浮上する。
ブラスは、現在服役中のヴェルコア・ラボ社の代表ヴェルコを追及し、同社の薬物を使用しているヴィニーという男のフルネームを聞く。「スポーツ界腐敗の諸悪の根源として見せしめにされた」と警察を逆恨みしているヴェルコは協力を拒むが、法律に詳しいマイルズから理責めの攻撃にあい、ついにはヴィニーの正体はシュープリーム・フォース・ファイターズの格闘家ヴィニー・ミンガスで、今日も試合に出るはずだと口を割る。
ニック、ブラスらは、試合会場であるデロス・ホールへ。案の定、そこで腕に傷を負ったヴィニーの姿を見つける。ところが、彼はニックたちをニセ警官とののしった揚げ句、「銃はどうせ空砲だ」と言いながら巡査から銃を奪い取ると、自らの頭に向けて発砲。その場で即死する。
リングドクターによると、ヴィニーは腕に大けがを負い、化膿により発熱もしていたが、病院に行くのは断固とし拒否したとのこと。彼のことが怖かったため、通報せずに抗生物質を与えて様子を見ていたと白状する。
そんな中、ヴィニーのバッグの中身を検査していたラングストンは、ハットフォード捜査官のメモ帳とバッジ、製造番号が削られた安っぽい銃などを見つける。ヴィニーの携帯電話には、ハットフォード、マイルズ、エマの写真を多数送信していた履歴が。まるで、ヴィニーの方がFBIを捜査していたかのようだ。
一方、3カ月ほど前に頭を撃たれて死んだ未成年の売春婦リオの写真が、ハットフォードたちのオフィスに掲示されていたのが気になっていたニックは、エマが事情聴取した際の録画映像をチェックし、リオもまたFBIが追っていた人身売買組織の餌食であり、FBIに連行されたことに気付かれたために組織によって消された可能性が高いことを知る。
やがて、ヴィニーのバッグに入っていた銃はハットフォードの所持品だったことが判明。なぜ、ハットフォードがFBI捜査官に似つかわしくないお粗末な銃を持っていたのか謎が深まる中、FBIにはウィリアム・レイ・ハットフォードなる捜査官は存在しないことが発覚する。さらに、ヒル・ストリートでエマの射殺体が発見され、指紋を照合した結果、彼女もまたFBI捜査官ではなく、売春で服役した前科を持つエマ・モーズラーだったことが確認される。
ブラスたちは再びハットフォードたちのオフィスへ。FBIのブリッグス捜査官も合流し、オフィスにある物品を片っ端から押収する。おそらく、ヴィニーはオス・プンホの手下で、3人が本物のFBIではないと見抜いていた。だからこそ、シアターにやって来たニックたち警察のことも偽物、すなわち銃は空砲だと思い込んで頭を撃ったのだろう。オス・プンホより先にマイルズを捜し出さなければ、彼の命も危ない。
CSIはマイルズの行方を捜すべく、エマが使用したクレジットカードの請求書の発送先から、精神障害者や刑期を終えた受刑者らが社会復帰を目指すための生活復帰施設の存在にたどり着く。エマは、この施設の入所者の身元情報を無断使用しているものと思われたが、ラングストンとブラスが直接施設を訪ねた結果、何とエマ、ハットフォード、マイルズの3人はいずれもこの施設の入所者で、揃って空想傾向人格障害者だったことが明らかになる。
ラングストンとブラスは、施設の自室に戻っていたマイルズに面会。依然として潜入捜査中だと言い張る彼の妄想に付き合い、逮捕するフリをして彼を表に連れ出す。ところがその途端、車で近付いてきた男がマイルズに向けて発砲。ブラスらの応戦により、男は逆に命を落とす。男が持っていた携帯電話には、マイルズたち3人の写真が。おそらく、この男もオス・プンホの手下で、ヴィニーからマイルズたち3人が偽物の捜査官であるという情報を受け取っていたのだろう。そして、偽物ながら事件の核心に迫っていた3人に驚異を感じたオス・プンホの命令で、亡きヴィニーに代わってエマおよびマイルズの殺害を請け負ったに違いない。
被弾を逃れたマイルズはそのまま精神病院に収監される。そして、彼らの仕事を引き継ぐ形で証拠品を洗い始めたCSIは、日付と謎のアルファベット記号がびっしり書き込まれた手帳に着目し、その中に、あのリオという少女売春婦が殺された日の書き込みを見つける。ライリーは、横に書かれたアルファベット記号が凶器の銃を指しているものとにらむが、どうしてもその暗号を解読できない。暗号の鍵はマイルズ自身だと確信したラングストンは、精神病院にいるマイルズのところへ。彼は、すっかり空想から醒めて意気消沈していたが、ラングストンに心を開き、暗号の意味と凶器の銃の番号を彼に教える。
マイルズの供述に基づき、該当する銃を調べることにしたCSI。ラングストンは、ウェンディの指南を受けながら銃に付着した血液を採取。DNA鑑定の結果、それが、ヴィニーのリングドクターのものと判明する。彼こそが国際警察に追われるオス・プンホだったのだ! オス・プンホは逮捕され、3人の空想から始まった捜査は、現実に人身売買組織摘発という実を結んで決着をみる。
あらためて精神病院にいるマイルズを訪ねたラングストンは、暇つぶしになればと「ドン・キホーテ」の小説を彼に渡す。物語の中では、正気を取り戻した後、塞いだ気分のまま余生を過ごすこととなったドン・キホーテ。ラングストンは、「当時はまだ抗うつ剤がなかったから(今の時代には抗うつ剤がある)」とマイルズを慰めるのだった。


【鑑賞MEMO:豆知識】
ドン・キホーテ

スペインの作家、ミゲル・デ・セルバンテスの小説。騎士道物語を読み過ぎて、自分は伝説の騎士だという妄想に取りつかれた郷士の主人公が、自らを「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがって、従者サンチョ・パンサを引き連れて世の中の不正を正す旅に出る物語。
風車を巨人だと思い込んでドン・キホーテが全速力で突撃するシーンを、ラングストンはエンディングで引用。「マイルズ、君はとてつもなく大きな風車を倒したな」と語った。

マイクロピーリング
別名マイクロダーマブレージョン。超微粒子で浅い表皮を剥離する手法。

映画『フェイク』
ジョニー・デップ、アル・パチーノ主演の、FBIの潜入捜査官とマフィアの男との友情と葛藤を描いた映画。
この映画のおかげで捜査の手の内が悪党にバレたと、ニセFBIのエマがぼやいた。

バルコ社
ドーピング検査を免れるために意図的に開発された新種の筋肉増強剤、THG(テトラハイドロゲストリノン)をアスリートに提供し、ドーピング事件を引き起こした米国の栄養補助食品会社。
今回のエピソードに登場したヴェルコのモデルは、同社のビクター・コンテ氏と思われる。

クインズベリー侯爵
現在のボクシングのルールの基礎「クインズベリー・ルール」成立の保証人となった人物。
ブラスはこのクインズベリー侯爵の名を借りて、自分はボクシングが好きだと話した。

I Can See For Miles
ザ・フーのアルバム「The Who Sell」の収録曲。
劇中、マイルズたち3人のオフィスの賃貸契約名義としてこの曲名が引用された。

【鑑賞MEMO:決めゼリフ】
「もしかして、これって左遷?」 by ライリー

マイルズたち3人のみすぼらしいオフィスを見たライリーの、率直な(笑)一言。ライリーの性格が端的に表れたセリフ。

【鑑賞MEMO:キャラクター】
地味な再登場キャラ多し!

今回は、つい見過ごしがちな地味な再登場キャラが。1人は、マイルズ殺害の目撃者コナー・フォスター役で登場したヴィンス・ヴィーラフ。彼は、第4シーズン#3「喪失 傷だらけの屍」、第7シーズン#21「ゾンビボクサー」にも同じコナー・フォスター役で出演している。
もう1人は、FBIのブリッグス役で登場したアレックス・スクービー。彼は、「CSI:科学捜査班」の第6シーズン#21「悪魔のブライズメイド」にも同じブリッグス役で登場しているほか、「CSI:マイアミ」の第7シーズン#11「負け犬の家」には、地中に生き埋めにされた男性が重機のドリルによって命を落とした建設現場の監督役として登場している。
また、今回はほかにも多彩なゲストが。
マイルズ役は、映画監督としても活躍、映画『フィールド・オブ・ドリームス』『7月4日に生まれて』などで知られ、近年では映画『モーテル』でのメイソン役が好評だったフランク・ホエーリー。
ハットフォード役は、「プリズン・ブレイク」や「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」などへの出演で知られるカート・カセレス。
エマ役は、「ER緊急救命室」のメグ役や「デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン」のトリクシー役で知られるポーラ・マルコムソン。
ヴェルコ役は、映画「ハリー・ポッター」シリーズのダンブルドア校長役で知られたリチャード・ハリスの息子で、同じく俳優のジャレッド・ハリスを弟に持つジェイミー・ハリス。
ミンガス役のマット・ヴィーゼは元プロレスラー。2004年から2005年にかけて、ルーサー・レインズのリングネームでアメリカのプロレス団体WWEで活躍していた。

なお、新人ラングストンはなかなかの奮闘。ハットフォードの指紋が採取できなくて、ちょっと焦るあたりにまだまだ未熟さが見え隠れしているものの、確実に鑑識としての知識も技術も吸収している様子。それにしても、ハットフォードの指紋って除去されていたはずなのに、なぜ銃に付いていたのが彼の指紋だと!? 消去法により導き出した結論なのか? それとも指紋の除去を受ける前に付いたものだと解釈するしかない?

2010.7.10|CSI:9 科学捜査班、エピソードガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

何が真実で何が偽りなのか、わからないまま。ドラマは進行していって、ああ、そうだったのね?と思った次第。でも、あの三人のおかげでいろんなことがわかって解決に向かった。ラングストン教授とグリッソムは良く似ている。博識であれこれと知っているし、退屈だろうからと厚い本を差し入れたりしている。心の病を抱えている人を怖がることなく、接することができる人だと思う。だから、グリッソムはCSIに誘ったのではないかな?って思う。きっと、これからもチームの中で、教授の博識と傷ついた人に寄り添える捜査官として、必要で中心的な存在になると思う。

投稿: マック娘 | 2010.07.12 17時26分

あーやっぱりそうでしたか!!
前にもCSIに出演した方が再登場していたんですね。
『この人見た事あるなぁ』と思いつつ、
それがCSIなのか、他のドラマなのか思い出せなくて、ちょっとモヤモヤしてました(笑)
これでスッキリです。

投稿: moody | 2010.07.22 00時15分

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