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LumiLumi
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。


 6月26日(土) #24「偽りの地、ギリシャ」

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セントラルパークの野外劇場で、ギリシャ神話劇が開催される。演技が終わり、観客が拍手喝采を送る中、背景幕に浮かび上がる刺殺のシルエット…。観客には演出の1つに見えたようだが、実は幕裏では本当の殺人事件が起きていた。殺されたのは、ステラがギリシャのキプロスに送還したはずのコロヴォス。彼がステラの住所を書いたメモを持っていたことから、ステラがコロヴォスやディアコスの密輸組織絡みの犯罪を密かに捜査していたことを知ったマックは激怒。自分のオフィスで、指示に背いて単独捜査を行ったステラを叱責するが、自身の判断を信じている彼女はマックに猛反発。ついには警察バッジを返上してオフィスを出て行ってしまう。

検視では、コロヴォスの刺し傷から小さな白っぽい破片が見つかり、刺し傷の周りには凶器の鍔(つば)の跡を示す皮下挫傷が残っていることが明らかになる。また、現場から回収した石膏の破片をつなぎ合わせた結果、それが凶器を包んでいたものと判明。特徴的な鍔を持つ、根元が丸い短剣が凶器と分かる。さらに、コロヴォスのシャツには、挽いたコーヒー豆が付着していたことも明らかになる。
その頃、ステラはコロヴォスの件について話をするためジェシカの姿を捜すが、フラックから2、3日不在だと聞かされる。ステラは、ジェシカの身を心配するフラックに対し、「コロヴォスが死んだので、手を引くよう伝えて」と頼むと、その足でパパコタ教授を訪ねる。そして、なぜキプロスに送還したはずのコロヴォスがニューヨークで殺されたのか、しかもなぜ自分の住所のメモ書きを持っていたのか訳が分からないと言って、コロヴォスに関する詳しい情報を彼に求める。しかし、教授は役立つような情報は持っていないとのこと。ステラは興奮して詰め寄ったことを謝罪し、「教授は私の守護天使です」という言葉を残して教授の部屋を後にする。
一方、娘のルーシーを連れてラボにパートタイム出勤を始めたリンジーは、凶器の鍔の模様は、アレクサンドロス大王の副葬品の中で最も価値が高いとされる短剣と同じであることを調べ上げる。さらに、ホークスの分析により、コロヴォスの刺し傷から見つかった破片は、紀元前300年頃の象牙と判明。凶器は、アレクサンドロス大王の墓を発見した人物が密かに盗み出した、本物の副葬品の短剣である可能性が高いと分かる。また、短剣を包んでいた石膏には、パパコタ教授の指紋が付着していたことも判明。ここで一気に、教授が容疑者として浮上する。
早速パパコタ教授のアパートへ向かったダニーとフラックは、そこでステラと鉢合わせになる。ステラは教授に嫌疑がかかっていると2人から聞かされても、あくまでも教授は無関係だと主張するが、教授が裏口から逃走していたことが判明する。自分と話している最中に教授がパスポートを手にしていたことを思い出したステラは、メモに残されたペンの圧痕が国際電話の番号を示していることを確認。何かにピンときたのか、慌ててラボの自分のオフィスに戻り、警察学校の卒業祝いに教授からプレゼントされた絵画を壁から外して額を叩き割る。キャンバスの裏打ちを見ると、そこには「古代マケドニア博物館所蔵」の文字が…。教授が密輸に関わっていたことを認めざるを得なくなったステラは、単身ギリシャ・テサロニキへ飛ぶ。
その頃、ステラのオフィスに残された壊れた額縁を見つけたマックは、その裏打ちの文字から、ステラが所持していた絵画が盗品だったことに気付く。さらに、その絵画は1977年のメトロポリタン美術館の企画展に展示されていたもので、その企画を担当したのがパパコタ教授だったことを突き止める。
その後、教授のアパートに残されていたカップに付着していたコーヒー豆と、コロヴォスのシャツに付着していたコーヒー豆は同一のものであり、それに含まれていた唾液のDNAも同一人物のものであることが判明。このDNAがパパコタ教授のものであれば、彼がコロヴォス殺しの犯人で決まりというところまで捜査は進展する。
マックは、盗品とは知らずにステラがパパコタ教授から絵画を受け取ったものと推測。ステラがその絵画を手にギリシャに発ったとにらみ、後を追うようにギリシャに向かう。そして、ステラが古代マケドニア博物館に行くと見越し、博物館に先回り。予想通り姿を現したステラに、博物館のアレッティ、ギリシャ情報部のテマス刑事を引き合わせて絵画を返却させる。
マックは、コロヴォス殺害に使われた凶器はアレクサンドロス大王の副葬品の短剣であり、コロヴォス、ディアコス、パパコタ教授が、テサロニキで大王の墓を見つけた可能性が高いことをステラに報告。ステラから勝手に捜査したことで謝罪を受けると、「君が大事だから心配なんだよ」と答え、教授とステラそっくりの女性が一緒に写った1枚の写真を差し出す。それは、1977年、ニューヨークで企画展が行われた際に撮影されたもの。女性はギリシャのナウサ出身の絵画の修復士で、ステラの母親だろうとマックは言う。何でも、女性は1977年の美術展の仕事で2歳の娘を連れてニューヨークに来たが、交通事故で亡くなってしまったというのだ。自分が孤児になった理由を知ったステラは、教授が母親について何も知らないと嘘をついてきたのはなぜなのか、その意味を考えて混乱する。
教授について疑念がわくものの、どうしても彼が犯人だとは思えないステラは、パパコタ教授の部屋にコーヒーカップが伏せて置かれていたことをふと思い出す。ギリシャではコーヒーの飲み残しで他人の運勢を占う文化がある。教授は部屋を訪ねて来た来客の運勢を占ったのではなかろうか? 結局、ダニーの調べにより、コーヒー豆から出たDNAはパパコタ教授の弟のタッソのものと判明。ギリシャに住むタッソがニューヨークに渡り、コロヴォスを殺害したことが分かってくる。
この新事実を手に、マックはホテルのステラの部屋を訪ねる。すると、そこにはステラに襲いかかるタッソの姿が。どうやら、自分が追われていることに気付いてステラを襲ったようだ。マックの姿に気付いたタッソは、慌ててステラから身を離して窓から逃走する。
こうして、タッソがコロヴォスを殺したことが分かり、彼とパパコタ教授が密輸に関わっていた理由も見えてくる。実は、かつて教授の家族は桃の果樹園を所有していたが、そこから遺跡が見つかったことで、教授の家族は寄付金と引き替えに土地を政府に寄付した。しかし、途中で寄付金の支払いが打ち切られ、教授の家族は日々の生活にも困るように。それ以来、金銭的な不満から教授の家族たちは政府を恨むようになり、祖国の富を密売する行為に走ったのだ。
このことはギリシャ情報部のテマス刑事にも伝えられ、ステラとマックはテマス刑事とともにタッソの自宅に向かう。しかし、そこにタッソの姿はなし。どうしてもテマス刑事より先にパパコタ教授を見つけ出したいステラは、タッソの行方を追えば教授にたどり着けるものと考え、手がかりになりそうなものとして、タッソの園芸用の手袋をこっそりと持ち帰る。そして、その手袋に付着した白い結晶に着目。希塩酸が含まれた噴水の水とプラチナのピアス、お茶を温めるためのアルコールランプなど手近な材料を駆使して実験を行い、それが炭酸カルシウムであることを突き止める。ニューヨークのラボの調べでは、石膏の内側にはギリシャ特有の桃の木の根と炭酸カルシウムの痕跡が付着していたことが分かっている。ステラとマックは、タッソと教授の行き先は、炭酸カルシウムを主成分とした農薬を使用している果樹園ではないかと見当をつける。
該当する果樹園に急行したステラとマックは、いきなりの発砲に遭う。撃ってきたのはタッソだ。マックがタッソを追う中、ステラは果樹園から工芸品を持ち出そうとしているパパコタ教授の姿を発見。泥棒に成り下がった彼を非難し、どうして母親のことを教えてくれなかったのか問う。教授は、ステラの母親とこの果樹園で出会ったこと、ステラに贈った絵は、才能豊かな彼女が最後に修復を手がけたものだったことを説明。そんな矢先、タッソの銃撃からステラをかばい、自分がタッソに撃たれてしまう。教授は息も絶え絶えに「(工芸品を)全部戻してほしい」と懇願。ステラの母親を愛していたと告げて息を引き取る。一方のマックは、タッソをやむを得ず射殺。ステラはパパコタ教授から託された工芸品を果樹園の穴に投げ入れ、その場を去る。
こうして、殺人事件と工芸品の密輸事件を解決に導いたステラとマック。コロヴォスは短剣の売買絡みでパパコタ教授の命を狙い、タッソはコロヴォスから兄を守るために殺害を犯したことが明らかになり、2人はテマス刑事に感謝されながら帰路につく。
そして、ニューヨークに戻ったステラは、得意の“コーヒー占い”でマックの運勢を見つつ、今回の件の礼を述べる。マックはそんなステラに警察バッジを返すのだった。


【鑑賞MEMO:豆知識】
アレクサンドロス大王(アレクサンドロス3世)

古代マケドニア王でエジプトのファラオを兼ねた人物。ペルシア帝国を滅ぼし、マケドニア、ギリシャ、エジプトを含むオリエント世界、インドの一部に渡る大帝国を築き上げたが、33歳という若さで熱病に倒れてこの世を去った。
今回、コロヴォスたちの密輸組織の存在が明るみに出るきっかけとなったのがフィリッポス2世の時代の金貨だったが、フィリッポス2世はアレクサンドロス大王の父。
また、アレクサンドロス大王の遺体はバビロンから王都ペラへ移送途中に強奪され、ミイラとしてエジプトに埋葬されたと言われているが、その墓はいまだに発見されていない。

プリアポス
ギリシャ神話に登場する豊饒と多産の神。農園の守護神で生殖の神でもある。特に男性の生殖力を司ると言われている。
今回、複製した凶器の短剣を振り回すダニーのことを、アダムがプリアポスと表現。リンジーが出産したばかりだから、アダムのツッコミはなかなか。

ベルギナの星
アレクサンドロス大王の紋章。

テサロニキ
ギリシャの商工業都市。アレクサンドロス大王の古代マケドニア王国の中心地でもあった場所で、中世東ローマ時代のギリシャを象徴する街である。現在は北部ギリシャ有数の観光地に。今回、ステラとマックはこのテサロニキに降り立った。

ナウサ
ギリシャのパロス島にある街。ステラの母親の出身地。

【鑑賞MEMO:決めゼリフ】
「占いをしなくても自分は幸運だって分かる。あなたがいてくれるんだもの」 by ステラ

事件解決後、コーヒー占いの途中で警察バッジを返してくれたマックに対するステラの一言。マックとステラの信頼関係の強さを象徴するセリフ。

【鑑賞MEMO:キャラクター】
脚本家はメリーナ・カナカレデス!

ステラを演じるメリーナ・カナカレデス自身が脚本を手がけた今回のエピソード。ステラの母親が誰なのか、またステラが孤児になったのはなぜなのか、その理由が明らかになった。そして、コロヴォスとディアコスと一緒に古代ギリシャの工芸品の密売に手を染めていたのがパパコタ教授とその弟のタッソだったことも…。さらには、パパコタ教授とステラの母親が古くからの知り合いだったことも判明する。
そこで疑問なのが、結局ステラの父親は誰なのか?ということ。パパコタ教授が父親だと受け取れなくもないが、密かにステラの母親に思いを寄せていた教授が、母親の面影をステラに見て取り、以来、彼女を陰ながら支えてきたようにも取れる。ステラはイタリア人とギリシャ人とのハーフであることを考えると、父親はイタリア人、つまり教授以外の人物である可能性が高いような気が…。
いずれにせよ、亡き母の知人であり、自分にとって守護聖人ともいうべき存在だったパパコタ教授を失ったステラの辛さはかなりもの。そんなステラを支えたのがマックだった。自分の命令に背いて、勝手にコロヴォスたちのことを調べていたステラに激怒するものの(この言い合いのシーンにはリアリティが!)、彼女を心配して自らギリシャに飛ぶマック。男女の恋愛感情という次元ではなく、2人が強い絆で結ばれていることが証明され、キャラクターを掘り下げて描くことが得意な「CSI:ニューヨーク」の良さが存分に生かされるエピソードとなった。
テマス役は、メリーナ・カナカレデスと同じくギリシャ系アメリカ人の女性を主人公に、低予算ながらロングヒットを記録した映画『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』やそのTV版「マイ・ビッグ・ファット・ライフ!」でニック・ポルトカロス役を演じたルイス・マンディロア。

2010.6.26|CSI:ニューヨーク5、エピソードガイド|コメント(4)トラックバック(0)

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コメント

やっぱり…あの教授は関わりがあったのね。しかも、ステラのパパ!ステラに対して教授と教え子以上の思いを持っているようだったし。それは、父としてだったのね。一度に父とおじさんを亡くして、名乗りあうこともなく。ステラの号泣、マックのなんと慰めたらいいのかわからない複雑な表情。辛いなぁ。ところで、ダニーたらもう自分以外の男はダメ!って、おいおい。甘やかすだけじゃなく、男も排除するの?男親って、そんなものですけどね。

投稿: マック娘 | 2010.06.28 17時33分

教授がステラの父親ではないと思うけど...
それなら孤児のままにはしておかないでしょう。

マックのステラへの気遣いは素敵ですね
\(^ー^)/

投稿: 優 | 2010.06.29 12時08分

ステラ、母親が、判明して良かった。…でも父親!? ギリシャとイタリアのハーフだから…父親はあの教授じゃないですね。
……次回でNYともお別れなんですね.....

投稿: アライバ | 2010.06.29 21時37分

マックがステラに激怒するシーン
ー冷静な男が切れたー
ステラがバッチをおく
ーえ? 辞めちゃうの!-…の

新番組紹介で始まった『CIS;NY5』
どうなるかと思いながら見ていました。
思いのほか、美しく、哀しく…感動的な話で
今シリーズはすっかりはまってしましました。
ホント、いい話だな~~(゚▽゚*)

投稿: ありがとうです | 2012.07.05 14時09分

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